コーキングの上に塗装しても大丈夫?コーキングで失敗しないためには スタッフブログ 2022.05.12 2022.04.19 家を建築してから年数が経つと、コーキングがやせ細っていく現象が起きます。しかし、自宅に住んでいながらもコーキングに注視して確認することが少ない方も多いではないでしょうか。 コーキングは劣化していくことで「裏側に雨水が侵入」したり、「構造体の腐食」にもなりかねません。そのため、劣化してきたタイミングで補修する必要があります。 しかし、補修するとはいえ、コーキングの上から塗装しても大丈夫なのか?と疑問に思う方も多いため、本記事ではコーキング塗装に着目して紹介します。 コーキングの上からの塗装する方法や失敗しない塗装方法を解説します。また、コーキング塗装を依頼する費用相場も紹介しますので、是非参考にしてください。 目次 シーリング材とコーキング材の違いコーキングの上から塗装する2つの工法とは先打ち工法後打ち工法オススメのコーティング補修方法とは打ち替え方法打ち増し方法オススメの補修方法はコーキング材の種類とは1液型2液型コーキングの成分によって耐用年数が異なる水性アクリルウレタン変性シリコンラジカル塗料フッ素コーキングで失敗しないためには地域密着型の外壁業者へ頼む実績ある外壁業者へ依頼するコーキングの費用価格とは打ち替えの場合の費用とは打ち増しの場合の費用とはまとめ関連記事 シーリング材とコーキング材の違い コーキングの塗装に入る前に、「シーリング」と「コーキング」の違いについて分からないという方も多いのではないでしょうか。 建築業界では、シーリングとコーキングは同じ意味であり、人によって呼び方が変わります。 ただし、製品名が異なります。 シーリングはあらかじめ形が決まっているものを指し、コーキングはコーキングガンを用いて施工する樹脂製のものを指します。 以前は油性コーキングという製品があり、油性コーキングのことをコーキング、それ以前の製品をシーリングと呼んでいました。 しかし油性コーキングは2004年に廃止され、現在では使用されていません。そのような歴史もあることから、シーリングと呼ぶ方もいれば、コーキングと呼ぶ方もいるという訳です。 またJIS K6800:1985「接着剤・接着用語」では、シーリング材と油性コーキング材は以下のように規定されています。 シーリング材(建築用は、JIS A 5758で規定) 構造体の目地、間げき(隙)部分に充てん(填)して防水性、気密性などの機能を発揮させる材料 油性コーキング材(建築用は、JIS A 5751で規定されていたが、現在は廃止) 展色材(天然樹脂、合成樹脂、アルキド樹脂など)と鉱物質充てん剤(炭酸カルシウムなど)を混合して製造したペースト状のシーリング材。相対変位の小さな目地のシールに使用される。鉱物質充てん剤として、石綿は、現在使用が禁止されている。 正式には細かく定められていますが、多くの方が区別していないため、どちらの名称でも問題ありません。 コーキングの上から塗装する2つの工法とは コーキングの上から塗装する方法は「先打ち工法」と「後打ち工法」にわかれます。 つまり、コーキングの上から塗装することに関しては問題ありません。 ここではそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。 先打ち工法 先打ち工法とは、コーキング材を打ってから外壁を塗装する方法です。 外壁の水洗いを行い、コーキング補修、塗装という流れの工法です。 メリット コーキングの上から塗装することで、紫外線による塗膜の劣化を防ぐことが可能です。コーキングの上に塗装するため、仕上がりがきれいになります。 デメリット コーキングの上から塗装した場合、地震などで建物が動くため、塗膜が割れる可能性があります。またコーキングと塗料の相性が悪ければ、剥がれる原因にもなるでしょう。 後打ち工法 一方後打ち工法とは、外壁塗装をした後にコーキング材を打つ工事です。外壁の水洗いをした後に外壁塗装を行い、コーキング材を打つという流れです。 メリット 地震で建物が揺れた場合でも、コーキングの上に塗膜がないため、割れる可能性は低いところがメリットです。 デメリット 直射日光や風の影響を受けるため、先打ち工法より劣化が早くなります。 オススメのコーティング補修方法とは コーティングの補修方法には「打ち替え方法」と「打ち増し方法」の2種類あります。ここでは2つの方法の特徴を解説し、オススメの補修方法を紹介します。 打ち替え方法 打ち替え方法とは、既存のシーリングを一度はがし、新たなにシーリング材を打ちこむ方法です。 古いコーキングをはがす作業があるため、多少費用は大きくなりますが、耐用年数は7年から10年近くにもなります。 また、長持ちするシーリング材を用いた場合は、12年から15年近くになることもあります。 打ち増し方法 打ち増し方法とは、既存のシーリングに、更に追加して打ち増しする方法です。 打ち替え方法よりコストは抑えられるものの、既存のひび割れしたコーキングを残してしまうため、強度は下がってしまいます。 また、古いシーリング材と新しいシーリング材は年数も異なれば、製品にも違いがあるため、馴染みにくいといデメリットもあります。 そのため、長くても5年、短い場合は2年ほどで再度補修しなければいけない可能性もあるでしょう。 オススメの補修方法は オススメは打ち替え方法です。 耐用年数だけで考慮すると、打ち替え方法を10年に1度行えばよいですが、打ち増し方法は10年に2階、もしくは3回や4回必要となります。 目先のコストを考慮すると、打ち増し方法の方が安く仕上げることが可能ですが、長期的な視点では、打ち替え方法の方が安く仕上げることができるでしょう。 また、何度も業者を呼んで作業してもらうのも一苦労です。費用対効果と労力を考慮した上で、打ち替え方法をおすすめします。 コーキング材の種類とは 先ほどは補修方法を紹介し、耐用年数などを紹介しましたが、正確には使用するコーキング材の種類によって年数は変動します。 コーキング材には「1液型」と「2液型」に分かれます。 それぞれの違いは、缶一つの液体だけで塗料として使用できるのか、もしくは缶2つ以上の液体を組み合わせる必要があるのかで分類されます。 それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。 1液型 1液型とは、一つの缶に水やシンナーなどを入れて壁に塗るタイプです。ホームセンターなどで購入できるため、誰でも購入可能です。 メリット コストが比較的安い混合や攪拌の手間がない余った場合、次の日でも使用できる デメリット 耐久性(耐候性)が低い保管しにくい塗られる箇所が限られる 2液型 塗料缶は2つなり、塗料と硬化剤に分かれています。2つを混合させ、更に水やシンナーで薄めて壁に塗ります。1液型より手間がかかり、技術も求められるため、プロ専門の塗料と覚えておきましょう。 メリット 耐久性(耐候性)が高い保管しやすい(混ぜる前)様々な場所に塗る事が出来る デメリット 価格が比較的高い混ぜたらすぐに使わないといけない混合、攪拌の手間がある コーキングの成分によって耐用年数が異なる コーキング材には以下の5種類の成分にわけることができます。 水性アクリルウレタン変性シリコンラジカル塗料フッ素 耐用年数は水性アクリルが一番短く、次にウレタンとなり、一番長いのがフッ素となります。 ここではそれぞれの特徴を紹介します。 水性アクリル 水性アクリルは軽量気泡コンクリートの一種であるALCの外壁に用いられています。 しかし、十分乾燥させないと、雨水で流れてしまうため、近年では使用している業者は少ないです。 ウレタン ひび割れの補修やサイディング塗装など、外装リフォームでは用いられることもあります。 1液型と2液型のどちらもあります。 変性シリコン 近年主流となってきたのが変性シリコンです。通常のシリコンでは塗装することは出来ませんが、変性シリコンの場合は、塗装が可能なため、コーキング材として人気です。 外壁のコーキング補修だけでなくさまざまな用途に用いることができる特徴を持ち合わせています。 ラジカル塗料 シリコン塗料より性能が高いという点から注目を浴びているラジカル塗料ですが、施工実績も少なく、取り扱う業者もそれほど多くないため、一般ユーザーからの認知度が低いです。 しかし、水性塗料でありながらも、シリコンより耐久性に優れ、コストパフォーマンスも高い特徴を持ち合わせています。 フッ素 フッ素はラジカル塗料より耐久性が高いです。 商品によるものの、耐用年数は15年から20年近くとなります。 しかし、価格はどのコーキング材より高くなるため、費用に余裕がある方が採用されているケースが多いです。 以上5つのコーキング材を紹介しました。以下の表は5項目別の目安耐用年数となりますので参考にしてください。 塗料種別目安耐用年数アクリル系5年~8年ウレタン系7年~10年シリコン系10年~15年ラジカル系15年前後フッ素系15年~20年 コーキングで失敗しないためには コーキングは外壁材を繋ぐだけでなく、自宅への雨水侵入や構造体を守ってくれる役割があります。そのため、コーキングは自宅には欠かせない工事です。 しかし、間違った方法でコーキング補修をしてしまうと、自宅を傷つけることにもなりかねません。つまり、自身がDIYで行うのではなく、専門業者へ依頼するようにしましょう。 では、そのような業者へ依頼するべきかについて2点解説します。 地域密着型の外壁業者へ頼む 地域密着型の良さは、地域の特性を理解し、また地元のお客さんからの信用されているからこそ経営が成り立っている証拠であるという点です。 コーキング補修の相場価格が分からない人にとっては、業者からの見積もりが高いかどうかわからないことでしょう。 しかし、地域密着型の業者であれば、適切な価格を提示しているからこそ、その地域で営業を続けられていることにも繋がります。 コーキング補修の価格が高いなど、少しでも悪いうわさが広がれば、営業出来なくなり、撤退や廃業になっているはずです。 実績ある外壁業者へ依頼する コーキング補修の工事は、一見誰でもできる作業に思われがちですが、非常に繊細であり、多くの知識や施工技術が求められる仕事です。 そのため、新しく、経験の少ない業者へ依頼するのではなく、実績と経験を積んできた業者へ依頼するようにしましょう。 実績ある業者は、あなたの家にあったコーキング補修を紹介してくれるため、安心して任せることが可能です。 多少金額が高くても、将来長持ちしてくれるコーキング補修をすることをおすすめします。 コーキングの費用価格とは 先ほど紹介した、コーキング補修の「打ち替え方法」と「打ち増し方法」の費用相場を紹介します。 もちろん、各地域や業者によって費用は異なるため、目安とおきましょう。 打ち替えの場合の費用とは 打ち替えに必要な費用は以下の3項目が該当します。 コーキング代金既存コーキング撤去費用足場代金(業者による) コーキング代金は約900~1,200円/mが費用相場です。 既存のコーキングの撤去費用は約1~3万円です。 例えば、2階建て戸建て住宅に200mのコーキング補修をした場合、 (900×200=) 18万円 ~ (1,200×200=) 24万円がおおよその費用となるでしょう。 さらに既存コーキングの撤去費用や、足場代金(15万円ほど)がプラスとなると、全体の費用は、36万円から42万円前後となります。 ただし、足場に関しは必要ないという業者もいますので、危険性などをヒアリングしたうえで判断することをおすすめします。 打ち増しの場合の費用とは 打ち増しに必要な費用は以下の2項目が該当します。 コーキング代金足場代金(業者による) コーキング代金は約500~900円/mが費用相場です。 既存のコーキングの撤去費用は発生しません。 打ち替えの例と同様に2階建て戸建て住宅に200mのコーキング補修をした場合、 (500×200=) 10万円 ~ (900×200=) 18万円がおおよその費用となるでしょう。 足場代金(15万円ほど)をプラスした場合は、全体の費用は、25円から33万円前後となります。 まとめ 今回、コーティング塗装に着目し、補修方法や相場費用を紹介してきました。 コーティングとはいえ、自宅を守っていく上では重要なポイントであるため、日々着目しながら補修を検討していきましょう。 また、自身がDIYでコーキングの補修をしたとしても、さまざまな材料があるだけでなく、精細な施工技術が求められるため、基本的には専門業者に依頼するようにしましょう。 確かにコーティング塗装は40万円近くの費用にもなるかもしれません。 しかし、今後長くお付き合いしていくマイホームであるからこそ、間違えて自身の手で傷をつけるのではなく、プロに頼むことをおすすめします。 おうち工房【施工工事】 外壁塗装・屋根塗装・外壁張替え・屋根葺き替え・破風板交換・雨樋交換・コーキング打ち替え・ガルバリウム鋼板施工・外壁屋根リフォーム工事・水回りリフォーム工事・外構工事・その他 おうち工房 【対応エリア】 【実績 年間240件以上 総施工件数2000件突破】 埼玉県鶴ヶ島市 埼玉県坂戸市 埼玉県川越市 埼玉県狭山市 埼玉県日高市 埼玉県飯能市 埼玉県東松山市 埼玉県熊谷市 埼玉県鴻巣市 比企郡川島町 比企郡吉見町 比企郡鳩山町 比企郡滑川町 比企郡鳩山町 比企郡ときがわ町 比企郡小川町 入間郡毛呂山町 入間郡越生町 上記エリア以外のお客様も対応可能です。お気軽にお問合せ・見積り依頼・ドローン屋根診断・建物診断 お待ちしております。 おうち工房 〒350-2201埼玉県鶴ヶ島市富士見1-19-30エーデルバウ栄和1階 TEL 049-272-7005 関連記事