外壁カバー工法(金属サイディング)と塗装工事、リフォーム費用はどっちがお得?-知っておきたい施工タイプごとの相場について- スタッフブログ 2022.05.12 2022.04.20 「外壁のリフォームがしたいけど絶対に失敗したくない!」 「外壁塗装・外壁カバー工法・張替えって何が違うの?」 「業者に外壁リフォームを勧められたけど、本当にこれでいいのか心配・・・」 外壁のリフォームとなると、専門的な知識が必要でどこに相談したらいいかよく分からないですよね。 そんな疑問にお答えするために、この記事では外壁のリフォーム工事について詳しく解説します! 本記事のポイントは以下の4つ。 【ポイント】 ・外壁工事の基本を知って、自分に適した工事方法が分かる。 ・施工タイプごとのメリット・デメリットが分かる。 ・施工タイプごとの相場や注意点が分かる。 ・失敗しない為の業者選びが分かる。 それぞれの基本的な工事方法から、費用はもちろん、メリット・デメリットについても解説していきたいと思います。 あなたのお家を守る外壁に最も適した方法は何か、判断するお役にたてるはずです! リフォームで失敗しない為にも、ぜひ参考にしてみてください! 目次 外壁カバー工法(金属サイディング)と外壁の塗装工事の違いとは?外壁塗装とは外壁カバー工法とは外壁塗装と外壁カバー工法の向き不向き外壁塗装に向いている人、向いていない人外壁カバー工法に向いている人、向いていない人外壁塗装・外壁カバー工法の費用と相場外壁塗装の費用と相場外壁カバー工法の費用と相場外壁塗装・外壁カバー工法の工程・日程外壁塗装の工程・日程外壁カバー工法の工程・日程外壁塗装のメリット・デメリット外壁塗装のメリット外壁塗装のデメリット外壁カバー工法のメリット・デメリット外壁カバー工法のメリット外壁カバー工法のデメリット外壁リフォームを考えたときの注意点外壁塗装・外壁カバー工法の施工事例外壁塗装の施工事例外壁カバー工法の施工事例外壁塗装と外壁カバー工法、結局どっちがお得なの?失敗しない業者選びのポイント関連記事 外壁カバー工法(金属サイディング)と外壁の塗装工事の違いとは? 外壁のメンテナンスというと、「外壁塗装」をする場合が多いですが、塗装以外にも、今ある外壁の上に新しい外壁を取り付ける「外壁カバー工法」、今ある外壁を取り外し、新しい外壁に変える「張替え」の3種類があります。 どの方法を選ぶべきかは、外壁の状態や、予算、この先何年住むのかなどによっても変わってきますが、重要なことは【状態にあったメンテナンスをして、できるだけ耐用年数を伸ばす】という事です。 最近、外壁リフォームで多く採用されている「外壁カバー工法」は「張替え」に比べ費用が安く、「塗装」に比べ耐久性も上がります。 ただ、あなたの家にとって「外壁カバー工法」が最適化は慎重に判断をしなければなりません。 あなたのお家の築年数と外壁の状態を考慮して、最適な工事方法をそれぞれのメリット・デメリットを見ながら判断していきましょう。 外壁塗装とは 「外壁塗装」とは呼び名の通り、今ある外壁を塗り替える事です。 外壁塗装の効果は、 見た目をキレイにする 防水効果を甦らせる 建物の劣化を食い止める ということが挙げられます。塗装というと見た目だけにフォーカスをしがちですが、建物を守る効果をもっとも重視しなければなりません。 ただし、外壁の劣化の状況によっては塗装では補修できない場合もあります。 外壁塗装はもっとも安価で外壁のメンテナンスが出来ますが、選ぶ場合は劣化が軽度であることを前提にするべきでしょう。 外壁カバー工法とは 「外壁カバー工法」とは、古くなった外壁はそのままに、新しい外壁(サイディング)を重ねて張り付ける工事を言います 外壁の板材のことをサイディングということから、「サイディングカバー工法」とも言われます。 外壁カバー工法の効果は、 見た目をキレイにする 表面を外的要因から守る ということが挙げられます。 古い壁材を剥がす「張替え」に比べて費用が安く済むこと、「外壁塗装」に比べ耐久性が上がることからリフォームの際に多く選ばれていますが、外壁の劣化状況が進んでいる場合、古い外壁や基礎部分はそのままになってしまうため、内部の老朽化は止められないということも知っておかなければなりません。 外壁カバー工法は下地や構造部まで劣化が進んでいない場合には最適なメンテナンスと考えると良いでしょう。 下地や構造部まで劣化が進んでしまっている場合には、外壁の張替えをするべきと考えてください。 外壁塗装と外壁カバー工法の向き不向き 前項でもお伝えした通り、外壁のリフォーム方法ごとに出来る事・出来ない事があります。 ここでは、外壁の状態をもとに、施工タイプごとの向き不向きを解説します。 結論から言うと、 劣化が軽度→外壁塗装/外壁カバー工法 劣化が中度→外壁カバー工法/外壁張替え 劣化が重度→外壁張替え と考えて頂ければ良いでしょう。 あなたの家の外壁がどんな状態かを見ながら、どんな施工タイプが適しているかを検討してみてください。 外壁塗装に向いている人、向いていない人 外壁塗装に向いている人は以下のような壁の状態の場合です。 藻・カビや色褪せ・退色、軽度のチョーキングなど、外壁の表面のみにダメージがある状態 幅3㎜以下のひび割れ等、補修で対応できる状態 チョーキングとは触ると白っぽい粉がつく状態を指します。 チョーキング現象は外壁材の劣化の表れですので、業者に見てもらう事をおすすめします。 早期の対策であれば外壁塗装のみで補修をすることも可能です。 外壁塗装に向いていない人は以下のような場合です。 洗浄しても落とせないコケやカビがある 外壁の塗装が剥がれて下地が見えている 幅3㎜以上のひび割れがある こういった場合は、表面だけではなく、下地にまで腐食等が進んでいる可能性があります。 その場合は補修と塗装をしても、単なるごまかしにしかなりません。 すぐに業者に相談し、状態に応じて外壁カバー工法もしくは張替えをした方が良いでしょう。 外壁カバー工法に向いている人、向いていない人 外壁カバー工法に向いている人は以下のような壁の状態の場合です。 外壁の下地までは劣化していない状態 補修+塗装の費用が外壁カバー工法よりも高くなる場合 モルタル壁からサイディング壁にしたい場合 下地まで劣化が進んでいない場合は外壁カバー工法でのリフォームが適しています。 ただし、外壁カバー工法をする場合は、素材によって耐震性能が下がる場合もありますので、これまでよりも重い外壁材を使わないようにしましょう。 また、モルタル外壁は塗り壁ですので、パネルやボードのように張替えが出来ません。モルタル外壁で補修が必要な場合はモルタル外壁の撤去をしてから、窯業サイディングや金属サイディングにするべきでしょう。 外壁カバー工法に向いていない人は以下のような場合です。 下地まで劣化が進んでいる場合 構造部まで劣化が進んでいる場合 ひび割れ以上の破損がある場合 見た目だけで判断することはできない場合もありますが、ひび割れ以上の破損がある場合はすぐに業者に見てもらい、張替えをするべきかの判断をした方が良いでしょう。 外壁塗装・外壁カバー工法の費用と相場 外壁のリフォームをする上で必ず知っておきたいのが相場です。 全ての施工方法に対して言えることですが、外壁の状態によっては、1つの施工方法のみで全ての工事が出来るわけではありません。 一部はカバー工法で一部は塗装をするケースや、部分補修と塗装をするケースなど、外壁の状態や業者によって様々な提案がなされるでしょう。 その為にも各工事の内容と相場を知っておくことはとても重要です。 見積の際にも【一式】などど記載があるケースもありますが、内容に不明点がある場合は必ず確認するようにしましょう。 外壁塗装の費用と相場 外壁塗装の費用は主に以下の3項目からなります。 塗料代 工事単価(人件費) 足場代 これ以外に場合によっては「部分補修」の費用が加算されてきます。 外壁に軽度のひび割れがある場合などは部分補修をした上で塗装をしますので、部分補修がある場合は別途内容の確認が必要になります。 外壁塗装をする時は選ぶ塗料によって大きく金額が異なります。 塗料を選ぶ時には、費用単価だけではなく、耐久年数を必ず確認しましょう。 基本的には耐久年数が高いほど、価格も高くなる傾向にありますが、耐久年数が高い塗料を選ぶことで、塗り替えの回数を減らすことができますので、長期スパンで見たときには結果的にお得になる場合もあります。 塗料別の相場目安を一覧にしていますので、こちらも参考にしてみてください。 [塗料別の相場目安|外壁] 塗料 耐久年数 費用※1缶あたり アクリル 約3~5年 5,000~15,000円 ウレタン 約5~7年 5,000~20,000円 シリコン 約7~10年 15,000~40,000円 ピュアアクリル 約15年~ 50,000~70,000円 フッ素 約15年~ 40,000~100,000円 無機 約15年~ 50,000~120,000円 ※上記はあくまで目安です。各塗料製品によって価格は異なります。 外壁カバー工法の費用と相場 外壁カバー工法の費用は主に以下の3つからなります。 サイディング材費用 工事単価(人件費) 足場代 これ以外に場合によっては「部分補修」や「塗装」の費用がかかる場合もあります。 建物によってすべての部分が外壁カバー工法で施工ができるわけではなく、塗装などが必要になる場合もあります。 外壁カバー工法の費用は施工面積と使用するサイディング材の価格によって大きく異なります。 住宅の形や大きさ、使う材料によって価格は変動しますが、家の形に凹凸が多かったり、曲線がある場合、3階建ての場合などの場合は費用が高くなる傾向にあります。 平均して外壁塗装の場合よりも2倍~2.5倍程度になるケースが多いです。 また、外壁カバー工法には「縦張り」と「横張り」があり、この張り方によっても費用は変動します。 一般的に、「縦張り」の場合は上下でサイディング材を支えながら張る必要がありますので、その分職人の人数も必要となり「横張り」と比べて高くなる傾向にあります。 それぞれの素材の特徴と価格相場を一覧にまとめていますので、参考にしてみて下さい。 素材 相場価格(円) 特徴 樹脂 6,000円台/㎡ 価格が安く施工が簡単・断熱性能が劣る ガルバリウム鋼板 9,000円台/㎡ 現在最も普及しているサイディング材 エスジーエル鋼板 10,000円台/㎡ 防錆性に優れる アルミ 11,000円台/㎡ 防錆性に優れる・軽量 基本的な耐久性は、各サイディング材ともに大きな差はありません。 デザインや、周辺の環境に合わせて選ぶようにしましょう。 基本的には断熱性と遮音性に優れた素材を選ぶことをおすすめします。 外壁塗装・外壁カバー工法の工程・日程 外壁のリフォームをするにあたって、事前に工程や日程の目安を必ず確認しましょう。 工事の工程を把握していないと、施工業者がもし手抜きをしていても見逃してしまい兼ねません。 それ以前に、安心して任せられる業者を見つけることが最も重要ですが、良い業者探しのためにも大枠はしっかりと把握しておきましょう! どの施工方法でも言える事ですが、最も重要なのは見た目をキレイにすることではなく、キレイにした家を長く維持することです。 外壁塗装の工程・日程 外壁塗装の工程は以下の通りです。 足場の設置 高圧洗浄 養生 下塗り 中塗り・上塗り(基本は3回塗装ですが、塗料によっては4回塗装のものもあります) 外壁塗装の工期の目安はおよそ1週間~10日程度です。 屋根の塗装を合わせて行う場合は5日~1週間程度工期が延びると考えましょう。 外壁塗装を行う際は一緒に屋根の状態も確認し、必要であれば一緒に施工をすることをおすすめします。 どちらの工事も足場の設置が必要となりますので、別々に足場を組むよりも同時に施工をすると足場代が安く済みます。 外壁カバー工法の工程・日程 外壁カバー工法の工程は以下の通りです。 足場の設置 胴縁(新しい壁材を取り付けるための板)の取付 サイディングの張り付け 目地のコーキング 外壁カバー工法の工期の目安はおよそ2~3週間程度です。 外壁塗装同様、屋根のメンテナンスを合わせて行う場合は5日~1週間程度工期が延びると考えましょう。 この場合も必要に応じて屋根のメンテナンスを同時に行うことで足場代を1度で済ませることができます。 また、外壁カバー工法での施工は塗装工事が必要となる部分も出てきます。 外回りすべてをサイディング材で重ね張りが出来るわけではないので、サイディング材を張れない部位は、塗装工事を行うことになります。 家の大きさや、形、周辺環境によって施工内容は変わりますので、どのような場合でも施工内容や日程等は業者に任せっぱなしにせず、必ず確認して把握した上で施工を行うようにしましょう。 外壁塗装のメリット・デメリット ここでは外壁塗装のメリット・デメリットを解説します。 各工事の強み・弱みを把握し、あなたの家にとって適した工事は何かを判断する参考にしてください。 外壁塗装のメリット 外壁塗装のメリットは以下の5つです。 外観を安価にキレイにできる 外壁の耐久性を高めることができる 省エネ効果を向上できる 外壁の寿命を延ばすことができる 家の資産価値を守る ・外観を安価にキレイにできる 外壁のリフォームにおいて、外壁塗装はもっとも安価に外観を一新出来る方法です。 劣化が進んでしまっており、塗装だけでは外壁の劣化を食い止められないような場合でなければ、外壁塗装はもっともおすすめのメンテナンス法です。 ・外壁の耐久性を高めることができる 外壁塗装をすることによって、外壁の素材自体を守ることができ、耐久性の向上に繋がります。 塗料によって耐久性能が大きく変わりますので、塗料を選ぶ際には耐久性能をしっかり確認しましょう。 ・省エネ効果を向上できる 外壁塗装をすることで、クラックなどの不具合が起きにくくなります。 不具合が起きなければ、隙間風などを防ぐことができますので、省エネ効果も必然的に高まります。 また、塗料によっては断熱効果の高いものもありますので、断熱効果の高い塗料を使えば節電効果を得ることもできます。 ・外壁の寿命を延ばす 外壁塗装では外壁自体の劣化を直すことはできません。その為、長く家を維持していくためには劣化が進む前に食い止めることが重要です。 その為にも外壁塗装をしていくことで、雨風から建物を守り、建物内部の腐敗を防ぐことができます。 建物の寿命を延ばすためにも外壁のメンテナンスは必須です。 ・家の資産価値を守る 外観の美しさは建物の価値にも直結します。 外観が汚いと、建物全体の価値が下がった見方をされてしまいますので、大きな損に繋がります。 定期的な外壁のメンテナンスは建物の資産価値の向上にもつながります。 外壁塗装のデメリット 外壁塗装をすることにデメリットは特にありません。 家を所有していれば、どこかのタイミングで外壁のメンテナンスは必ずしなければなりません。 その中で外壁塗装は最も安価に外壁のメンテナンスをすることができます。 外壁塗装のタイミングを逃して放置してしまうと、もっと大きな弊害を生む可能性があります。 外壁の下地や構造部まで劣化が侵食してしまえば、塗装でカバーすることはできず、それ以上の費用負担がかかってきます。 大切な家を長く、安全に維持していくためにも外壁塗装は必要なタイミングでした方が良いでしょう。 外壁カバー工法のメリット・デメリット 外壁カバー工法にもメリット・デメリットがあります。 現在、新築戸建のほとんどはデザイン性の高い窯業サイディングが使われています。 外壁リフォームの際には外観だけではなく、遮熱・断熱効果の向上にも外壁カバー工法は選択肢の一つとなります。 ここでは外壁カバー工法のメリット・デメリットを解説しますので参考にしてみてください。 外壁カバー工法のメリット 外壁カバー工法のメリットは以下の5つです。 張替えよりも費用が安価に耐久年数を大幅に向上できる。 張替えよりも工期が短い アスベスト入りの外壁の場合、撤去がないため追加費用がかからない。 防音性・遮熱性が向上する。 家の資産価値を守る ・張替えよりも費用が安価に耐久年数を大幅に向上できる。 外壁カバー工法は、外壁の解体・撤去がないため、張替えに比べて施工費用が安価になります。 家に住みながらの施工が可能なため、リフォームの為の一時的な引っ越し等の必要もありません。 また、外壁塗装に比べて耐久年数を大幅に向上させることができますので、長い目でみれば外壁塗装よりもお得になる場合もあります。 ・張替えよりも工期が短い 外壁カバー工法は、工事の費用が安価に済むとともに、工期も短縮することができます。 外壁の解体・撤去がないのでその分時間が短縮できます。 場合によっては、塗装を乾かす時間がかからない為、外壁塗装よりも工期が短くなる場合もあります。 ・アスベスト入りの外壁の場合、撤去がないため追加費用がかからない。 外壁にアスベストが含まれている場合、張替えには高額な産業廃棄物の撤去費用が掛かります。 また、ご家族はもちろん近隣住民や作業員の安全確保もしなければなりません。 劣化が進んでおり、カバー工法が不可能な状況でなければ、外壁を解体・撤去せずに施工が出来るカバー工法はおすすめの選択肢です。 ・防音性・遮熱性が向上する。 外壁カバー工法により、壁の厚みが増すと共に、壁と壁の間に空気の層が生まれます。 そのため、遮熱性が向上します。同様の理由で防音性も向上します。 それにより、省エネ効果も向上させることができます。 ・家の資産価値を守る。 家の資産価値を測るうえで、外壁の美観は重要です。 すべての外壁メンテナンスにおいて、家の資産価値を守ることに繋がります。 外壁カバー工法のデメリット 外壁カバー工法のデメリットは以下の4つです。 内部の劣化は食い止められない 家の耐震性が下がる 内部結露が発生する可能性がある 修理に火災保険が使えない ・内部の劣化は食い止められない 外壁カバー工法は、今ある外壁はそのままに新しい外壁を重ね張りする手法ですので、内部の劣化を食い止めることはできません。 その為、外壁カバー工法で施工をしようとする場合は、現在の外壁の状態を下地・構造部に至るまで劣化がないかしっかり確認する必要があります。 内部にまで劣化が進行している場合は、外壁の張替えが必要となります。 ・家の耐震性が下がる 外壁カバー工法では、現状の壁に新たな壁を重ね張りすることで、建物自体の重量が増加します。 重量が増加すれば、耐震性も下がります。構造上耐えられる重さであれば問題ありませんが、重量のある建物ほど地震では揺れやすい傾向にありますので、サイディング材の材質や重量も確認しましょう。 金属や樹脂は軽量なものが多く、外壁カバー工法ではよく使われています。 ・内部結露が発生する可能性がある 外壁の重ね張りを行うと、外壁の内側と外側の温度差で結露が発生する場合があります。 ただし、結露は壁の中に空気の通り道を作ることで防ぐことができます。 その為にも胴縁の施工は重要となりますので、必ず確認するようにしましょう。 ・修理に火災保険が使えない 外壁カバー工法では、火災保険の補償の対象外とみなされる場合がほとんどです。 火災保険の対象は【損害の原状回復】が原則となっています。 その為外壁カバー工法のような重ね張りの場合、対象外とみなされてしまいます。保険の補償内容も必ず事前に確認しましょう。 外壁リフォームを考えたときの注意点 外壁のリフォームを考えた際に、最も注意するべきことは業者選びです。 外壁は建物を守る重要な工事であり、安価な工事ではありません。 しかし、近年業者選びに失敗したなどの情報もよく目にします。 建物の工事についての正しい知識や情報を消費者の方にお伝えしないまま、施工を行っている業者もいます。 基本的には、一つの業者だけでなく、複数の業者で相見積を取り、価格だけではなく内容・保証も含めてしっかり比較をすることが重要です。 また、外壁のリフォームにおいては現在の外壁の状態を正確に把握し、どんな施工方法でリフォームをするべきかを比較検討することも重要です。 一つの施工方法だけではなく、様々な施工方法の特徴を知り、家の状態に合わせた施工方法を選択するようにしましょう。 外壁塗装・外壁カバー工法の施工事例 外壁塗装の施工事例 施工前 施工後 こちらは外壁塗装で、外壁のリフォームを行った事例です。 くすんでしまった外壁を明るい色味に変更し塗装することで、明るく柔らかい印象にしています。 外壁カバー工法の施工事例 施工前 施工後 こちらは外壁カバー工法で、外壁のリフォームを行った事例です。 外壁の素材自体から新しいものを重ね張りしますので、印象もかなり変わって新築の家のような美しさになります。 窓枠や換気扇のカバーも一緒に塗装してあり、統一感のあるスタイリッシュなイメージでのリフォームにしています。 外壁塗装と外壁カバー工法、結局どっちがお得なの? ここまで記事を読んで頂けた方は、それぞれの施工方法や相場についても理解を深めて頂いたと思います。 その上で、外壁塗装と外壁カバー工法のどちらも施工可能な場合に、どちらがお得なのかなぁ・・・と思う方もいらっしゃるかもしれません。 結論から言うと、外観に劣化がなく外観をキレイにしたいのであれば外壁塗装がおすすめです。 しかし、各項で何度もお伝えしているように、外壁リフォームにおいてもっとも重要なことはキレイにした建物を長く維持することです。 そこで、それぞれの工法のポイントをまとめ比較をしてみました。 工法 費用相場 工期 塗装 50~180万円 5~14日 重ね張り 130~220万円 10日~20日 張替え 150~300万円 10日~30日 上記の一覧にあるように、外壁にひび割れなどがなく、外観を一新することをメインに考えられている方は外壁塗装がおすすめです。 しかし、外壁は見た目だけでは判断できない劣化が起きている可能性もありますので、判断をする前に一度しっかり業者に見てもらうのが良いでしょう。 外壁にひび割れ等の劣化がある場合は、どこまで内部まで劣化が進んでいるのかをまずは調べなければなりません。 どんな場合でも業者に見てもらい、状況を確認することが重要になります。 ここからは、リフォームで失敗しない為にも、業者選びのポイントをまとめました。 失敗しない業者選びのポイント 外壁のリフォームを考えた際に、最も注意するべきことは業者選びです。 外壁は建物を守る重要な工事であり、安価な工事ではありません。 だからこそ、失敗しない業者選びの為にポイントをまとめました。 【業者選びのポイント】 相見積を取る 実績のある業者に依頼する 地域に密着した業者を選ぶ ・相見積を取る 相見積とは複数の業者に見積を依頼し、比較することです。 失敗しない業者選びにおいて最も重要と言っても過言ではありません。 逆にいうと、相見積を取ろうとした時に比較させようとしない業者や、すぐに決断を迫ってくるような業者には気を付けるべきです。 また、見積を比較した際に極端に高いまたは安い業者も気を付けるべきです。 相場から大きく離れた金額の提示をするには必ず理由が存在します。 必要以上のことをやっていたり、必要なことをやっていないことがあれば必ず後で問題が出てきますので、見積の内容を比較することが重要です。 一社づつ業者を探すのは面倒だな・・・ と感じられるような方は「ヌリカエ」のような、業者の紹介サービスを利用すると良いでしょう。 ・実績のある業者に依頼する これは当然のことですが、過去の施工実績は必ず確認しましょう。 各業者のホームページなどには必ず施工実績があります。 過去にどれだけの事例を行ってきているかは、信頼性に比例します。 職人さんがどれだけのトラブルを目にし、経験として知っているかは、今起きているトラブルだけではなく、未来のトラブルを予測して提案をしてくれる要素になります。 外壁リフォームは今を解決するだけではなく、未来のトラブルから守る工事です。 必ず実績のある業者に依頼をするようにしましょう。 ・地域に密着した業者を選ぶ 建物のリフォームにおいて、意外と見逃してしまいがちなポイントが対応地域です。 全国展開の大手リフォーム会社だと特に見逃してしまいがちですが、リフォームをするということは、その時だけではなく、リフォーム後のメンテナンスやトラブルにどれだけ対応してくれるかが重要になってきます。 大手の会社を検討する場合は、支店や営業所、そこにいる人員などを確認しましょう。 問題が起きたときに、人員が少なかったり営業所が遠かったりすると、対応が遅くなってしまいます。 大手でも十分な人員が近くの営業所に常駐している場合は良いですが、長い付き合いになる施工業者は地域に密着している業者の方がフットワークが軽く、対応も早い傾向にあります。 外壁リフォームを考えた際に知っておいてほしいポイントをまとめてきましたが、いかがだったでしょうか? 皆さんの大切な家がより住みやすく、快適な空間になることを願って参考にしていただければ幸いです。 関連記事