アパートの外壁塗装をする際にオーナー様が知っておくべきこと~オーナー様必見!!
アパートの外壁を塗装するなら、誰も損をしたくないはずです。損をしないためには、知識があるかどうかが重要です。
そのため、これから紹介する以下の6つのポイントを十分に理解しましょう。
- 相見積もりをする
- 10年程度で塗り替える
- アパートのイメージに合った色を決めておく
- 時期は4月以降、もしくは10月以降
- アパートの外壁塗装の経験のある業者に依頼をする
- 安さだけを求めない
アパートの外壁塗装で注意すべき6つのポイント
➀相見積もりをする
アパートの外壁塗装をする時は、必ず相見積もりをしましょう。なぜなら、正式な価格が決まってないからです。
外壁塗装の料金設定は引っ越しと一緒です。引っ越し業者もガソリン代や車両代など必ずかかる経費はありますが、人件費は決まっておりません。
そのため、相見積もりをすると、同じ家財、引っ越し先でも数万円から10万円程度安くなる場合が多いです。
外壁塗装も同様で足場代や塗料の材料費など外壁を塗るために必ずかかる経費はありますが、人件費は正確に決まっていません。
他社の見積もり価格を掲示すると、外壁塗装業者は仕事を依頼してもらうために、他社よりも1円でも安い料金で見積もりを出します。
そのため、1社にしか見積もりを依頼しないと、かなり高い料金を請求されるかもしれません。
自分が依頼したい業者が決まっている時は、複数の業者から見積もりをもらい、最後に依頼したい業者に見積もりの依頼をするとよいでしょう。
②10年程度で塗り替える
前回の塗装から10年程度経過したら、外壁の塗り替えを検討しましょう。
塗料の種類にもよりますが、大体10年程度は外壁の劣化を防げます。
しかし、海岸が近かったり建物が周りになかったりすると外壁の劣化が早く進むため、10年より早い間隔で外壁を塗り替えないといけない場合もあります。
色が落ちてきたりひび割れがあったりする場合は、外壁が劣化の可能性が高いため業者に見てもらいましょう。
③アパートのイメージに合った色を決めておく
アパートのイメージを変えるのは、外壁の色です。
外壁を塗り替えるなら、今までの外壁の色から大きく変更するのもよいでしょう。
しかし、アパートのイメージを決める色を数日で決定するのは難しいはずです。そのため、日頃からアパートの色を考えておきましょう。
他のアパートの色を参考に、所有しているアパートの色を考えておくのがおすすめです。
外装の色の決め方については、後述します。
④外壁塗装は4月以降、もしくは10月以降
外壁塗装を行う時期は、4月以降、もしくは10月以降にしましょう。
2月から3月は引っ越しシーズンなため、入居している方が退去する可能性も高いです。そのため、新たな入居者を探さないといけません。
その際に外壁工事をしていると、新規の入居者がアパートの外観をイメージできずに、入居しづらくなる可能性が高いです。
そのため、2月から3月は外壁塗装をしないようにしましょう。
また、真夏は避けてください。
ペンキは乾きやすいですが、入居者が窓を開ける可能性があります。窓を開けるとシンナー臭が強く臭うため、クレームが発生する場合もあるでしょう。
そのため、涼しくなってきた10月以降がおすすめです。
⑤アパート外壁塗装の経験がある業者に依頼する
アパートの外壁塗装は、アパートの外壁を塗った経験がある業者に依頼するようにしましょう。
戸建ての外壁塗装とアパートの外壁塗装は同じ外壁を塗るという作業ですが、注意しないといけないことは大きく異なります。
大きく異なる点は、入居者が多数いることです。戸建てであれば、外壁塗装を依頼した人が入居者本人である場合が多く、大きなクレームが発生する可能性は低いでしょう。
しかし、アパートの場合は管理人が外壁塗装を依頼するため、入居者は面倒だと感じている可能性が高いです。
また、塗装する際に住居スペースであるベランダに業者が入るケースもあるため、トラブルになりやすいです。
そのため、アパートの外壁塗装の経験が豊富な業者に依頼した方が安心できるでしょう。
⑥安さだけを求めない
アパートの外壁塗装を安く抑えるポイントは、「相見積もりをする」と「安い塗料を使用する」の2つです。
使用する塗料については後で詳しく説明しますが、一般的に安い塗料ほど耐久性が低いです。
つまり、1回の外壁塗装の料金を抑えたとしても頻繁に外壁塗装を行わないといけないため、長期的に考えると料金が高くなる場合が多いでしょう。
そのため、短期的な安さを求めるのではなく長期的に考えることも重要です。
アパートの外装の費用・期間はどのくらい?
アパートの外壁を塗る場合は、費用や期間が気になるはずです。
そのため、費用や期間について詳しく紹介します。
費用
アパートの外壁塗装は、大体200万円以上かかります。
塗料や塗る外壁の大きさによっては、約500万円かかる場合もあります。
「料金をとりすぎなのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
外壁塗装にかかるお金は塗料の材料費や外壁を塗る人の人件費だけでなく、足場を作る機材や足場を設置する人の人件費もかかります。
そのため、アパートの外壁塗装を担当する会社が料金をわざと高く設定し、必要以上の利益を出そうとしているわけではありません。
期間
アパートの外壁を塗るのにかかる期間は、約3週間です。
外壁塗装をするスケジュールを立てる時は、約3週間見込んでおくと間違いないでしょう。
外装の塗料の種類と特徴
外装の塗料は、外壁塗装にかかる費用を決める大きな要因の1つです。しかし、値段ばかり気にして耐久性が低い塗料を選択すると、高頻度で外壁塗装をしないといけません。
そのため、外壁塗装で使われる塗装の種類と特徴を詳しく紹介します。
シリコン塗料
シリコン塗料は、最も使用されやすい塗料の種類です。
外壁塗装の耐久年数は約10年ですが、シリコン塗料は10~12年の耐久年数があるといわれています。また、汚くなりにくいことや、塗装が剥がれづらいなどがメリットです。
料金も安いため、コストパフォーマンスを考えるとおすすめの塗料です。
しかし、ひび割れが起こりやすいというデメリットがあります。
フッ素塗料
フッ素塗料は、耐久年数が長いのが大きな特徴です。
フッ素と聞くと、歯に良いというイメージを持っている方も多いでしょう。
フッ素とはミネラルの種類の1つであり、フッ素が合成樹脂の主な成分になっている塗料をフッ素塗料といいます。
耐久性が高い点や紫外線に強いことがメリットです。
デメリットは、価格が高くフッ素塗料を使用している外壁塗装業者が多くないことです。
しかし、耐久年数を考えると長期的にはお得になる可能性が高いでしょう。
そのため、フッ素塗料で外壁を塗りたいと思ったら、業者にフッ素塗料で塗ってくれるか確認してください。
ラジカル塗料
ラジカル塗料は、最近注目されている塗料の種類です。
ラジカルとは、水や紫外線などで発生する外壁を劣化させる成分をいいます。このラジカルという成分の発生を抑える塗料がラジカル塗装です。
ラジカル塗装のメリットは価格の安さと耐久性の高さであり、コストパフォーマンスで考えるとトップクラスの塗料です。ただ、濃い色には対応していない場合もあるため、注意が必要です。
セラミック塗料
セラミック塗料とは、外壁で使用されやすい塗料の1つです。
セラミック塗料は、今回紹介する塗料の中でもかなり耐久年数が高いです。具体的には、約20年の耐久性があるといわれているため、塗り替える頻度は少なくなるでしょう。
しかし、セラミックを少し混ぜただけの塗料でもセラミック塗料といえるため、業者によっては必要以上に塗料費が取られる可能性もあります。
そのため、相見積もりをして正当な価格かチェックしてください。
光触媒塗料
光触媒塗料は、光で化学反応が起きる塗料です。
太陽の光によって外壁についた汚れを分解したり、雨の力で汚れを流したりする効果があります。そのため、長年使用していても、汚れがつきづらいです。
しかし、塗る際に様々な注意が必要です。
そのため、業者を依頼する時は光触媒塗料を使用して外壁塗装ができるか確認しましょう。
また、光触媒塗料を使用しても雨や太陽光が当たらないと、効果を発揮しないのもデメリットの1つです。
無機塗料
無機塗料は、高品質の塗料です。
塗料は樹脂が含まれる有機塗料と、樹脂が含まれていない無機塗料の2つに分けられます。
塗料の劣化は、樹脂の劣化が原因です。そのため、無機塗料は樹脂がほぼ入っていないため劣化しづらく、耐久年数が長いのが特徴です。
また、燃えづらい特徴があるため、火災の対策にもなるでしょう。
しかし、適切な手順で塗らないと耐久年数が落ちる可能性があるため、注意が必要です。
外装塗装を行うメリット
外壁塗装をするメリットは、以下の3つです。
- 入居者が増えやすい
- メンテナンスをしているとアピールできる
- アパートの劣化スピードを抑えられる
入居者が増えやすい
外壁塗装をすると、入居者が増えやすいです。
外壁が綺麗なアパートと外壁が汚いアパートどちらを内覧したいと思いますか。
間違いなく前者でしょう。どれだけ室内が綺麗でも外壁が汚いと内覧すらしてくれません。
そのため、綺麗な外壁になっているアパートはアパートを探している方にとって、プラスの評価に繋がります。
メンテナンスをしているとアピールできる
アパートの入居者に、メンテナンスをしているとアピールできます。
外壁を塗ると入居者は騒音や臭いなどを気にする可能性が高いです。しかし、見方を変えると、アパートのメンテナンスを十分にしているとアピールできます。
メンテナンスをしているアパートは綺麗で長く住めるため、入居者からも喜ばれるでしょう。
アパートの劣化スピードを抑えられる
外壁塗装は、アパートの見た目を良くするだけではありません。
アパートを管理するには多額の費用がかかりますが、残念ながら劣化します。
適切な頻度で外壁を塗り替えているアパートは、劣化スピードが遅くなります。
そのため、適切な頻度で外壁を塗り替えるとアパートの寿命を伸ばせるでしょう。
外壁塗装の色の決め方
外壁を塗るとなっても、なかなか色が決まらない管理人も多いでしょう。
おすすめの外壁の色の決め方を紹介するため、参考にしてください。
汚れにくい色
アパートの外壁の色は、汚れにくい色がおすすめです。
外壁を塗る大きな理由の1つは、アパートの外観を綺麗にするためでしょう。
黒や白色は汚れがかなり目立ちやすいため、おすすめできません。そのため、汚れが目立ちにくい色であるグレーがおすすめです。
また、グレーだけでなくベージュ系の色も汚れが目立ちにくい色の1つです。
アパートのイメージに合った色
アパートの外壁の色は、自分が管理しているアパートのイメージに合った色にしましょう。
管理人としてアパートを所有している人のなかには、自分の思い浮かべているアパートの色が決まっている方も多いはずです。
アパートの色に正解はありません。
そのため、自分の考えを信じてアパートの色を決めるのもおすすめです。
入居者に合わせる
今住んでいる入居者の性別や年齢に合わせて、アパートの外壁を決めるのもおすすめです。
例えば、大学生が多いアパートはツートンカラーのようにおしゃれな配色にするのもいいでしょう。
入居者に合わせると、管理しているアパートに入りやすい層に好まれる色に自然になります。
業者に相談してもOK
どうしても色が決まらない場合は、業者に相談しましょう。
様々な外壁を塗ってきた業者は、環境や入居者に合わせておすすめの色を提案できます。
そのため、どうしてもアパートの色が決まらない場合は業者に相談してみるのもおすすめです。
アパートオーナーが知るべきアパート外装塗装の準備
初めてのアパートの外壁塗装をする場合、どんなことに注意すればよいか悩むでしょう。
そのため、外壁塗装をする時に知ってほしいことを紹介します。
使用できる補助金はないか確認
アパートの外壁塗装は、補助金や助成金の対象になるケースが多いです。
補助金や助成金を使用できると、自分が負担する費用が減ります。
前述したように、アパートの外壁塗装の金額は200万円を超える場合が多く、簡単に用意できるような額ではありません。
都道府県や市町村によって補助金や助成金の対象条件は変わります。
そのため、自分の管理しているアパートがある市町村や都道府県の助成金や補助金の対象条件を調べてみましょう。
実施期間の確定
外壁塗装を実施する期間を確定しましょう。
外壁塗装をする業者も予約が入るため、自分が実施したいと考えている期間だと予約できない場合があります。
そのため、早めに外壁塗装をする期間を決め予約しておきましょう。
臭いや騒音の程度
臭いや騒音の程度を業者と相談してください。
臭いや騒音は入居者や近隣住民からクレームがくる大きな要因の1つです。
そのため、事前にどの程度の騒音や臭いが発生するか確認しましょう。
近隣・アパート入居者に知らせる
外壁塗装を実施する期間と臭いや騒音の程度が分かったら、近隣の住民やアパートの入居者に早めに工事の日程について伝えましょう。
遅くても工事日の1ヶ月以上前には、伝えるようにしてください。
それより遅いとクレームの原因になります。
クレームを事前に防ぐためにも、なるべく早めに伝えることをおすすめします。
良い業者のチェックポイント
外壁塗装をお願いするなら、良い業者に依頼したいはずです。
しかし、良い業者か悪い業者かを見分けるのはかなり難しいでしょう。そのため、重要なチェックポイントを紹介します。
要望を十分に聞いてくれるか
要望を十分に聞いてくれる業者を選ぶようにしましょう。
業者には業者の考え方があると思いますが、基本的に外壁塗装は管理人の要望が反映されるべきです。
管理人の要望が反映できなかったとしても、なぜ反映できないのか理由を丁寧に説明したり、要望に近づける提案をしたりする業者を選ぶようにしましょう。
トラブルの対応・管理ができているか
トラブルの対応や管理ができているかも、良い業者を見分けるポイントの1つです。
前述したようにアパートの外壁を塗る場合、近隣の住民やアパートの入居者からクレームが発生する可能性もあります。
クレームが起こらないように管理ができていたり、クレームが起きた時に適切に対応できたりするかは外壁塗装の業者を決定する重要な要素です。
そのため、業者と相談する際はトラブルが起きた時の対応や管理方法について詳しく聞いてみてください。
有資格者がいるか
『塗装技能士』がいる業者に依頼するのがおすすめです。
塗装技能士についてまとめると以下の通りです。
- 国家資格
- 実技試験と筆記試験の両方がある
- 一級から三級までに資格が分かれている
- 級が上がるごとに必要な知識や技術は高くなる
外壁塗装には資格は必須ではないため、資格を取得していない業者でも対応できます。
しかし、資格を取得していないと、知識や技術のレベルが保証されていないともいえます。
もちろん、資格を取得していない人でも高いレベルを持っている場合もありますが、一般の方がどの程度のレベルがあるか判断するのは難しいです。
『塗装技能士』は国家資格であり、実技試験もあるため塗装する能力が評価されます。
そのため、一般の方でも塗装技能士の資格取得者は一定以上の能力があるか簡単に評価できます。
また、500万円以上の工事をする場合は『建設業許可証』が必要です。
そのため、500万円を超える外壁工事になる場合は、『建設業許可証』を取得している業者に依頼しましょう。
外壁塗装に関するQ&A
外壁塗装に関する疑問は様々あるでしょう。
そのため、代表的な疑問についてお答えします。ぜひ、外壁塗装をする時の参考にしてください。
シンナー臭はどのくらいで消える?
シンナーの臭いは外壁塗装が終了後、約2~3日で消えます。
外壁塗装中は、どうしてもシンナー臭が発生してしまいます。
そのため、入居者にもシンナー臭について知らせしておきましょう。シンナー臭が気になる場合は、水溶性の塗料で塗ってもらうように業者に依頼してください。
水溶性塗料はシンナー臭がしづらいため、気になる人におすすめです。
どのくらい前に入居者に外装塗装を伝えればよい?
どれだけ遅くても、約1ヶ月前には伝えるようにしましょう。
なるべく早めに伝えることで、入居者も予定を立てやすくなります。
塗装する際に発生するシンナー臭で、体調を悪くする人もいます。
事前に知っていれば外壁塗装の期間だけ実家で過ごすや友達の家で寝るなどの対処ができます。
そのため、入居者にはなるべく早めに伝えてください。
工事は分けて行った方がいい?
アパートの工事は、なるべくまとめて行った方がいいでしょう。
アパートの工事は外壁塗装だけでなく、屋根の張替えや排水管の取り換えなどもあります。
アパートの工事では足場を作らないといけないケースが多いため、別々に工事を行うと同じ工事内容でも足場代が多くかかってしまいます。
足場代をなるべく抑えるためにも、まとめて工事した方が費用を抑えられるでしょう。
まとめ
アパートの外壁塗装で悩んでいるアパートの管理人に向けて、損しないポイントや塗料の種類や特徴について紹介しました。アパートの外壁塗装は高額になるため、日頃からの準備が必要です。自己負担を減らすために、補助金や助成金を活用しましょう。
埼玉県でアパートの外壁塗装でお悩みの際は、ぜひご相談ください。おうち工房は国家資格を取得者も在籍しており、年間施工棟数1,000棟以上です。無料で見積もりを作成するため、料金の目安だけ知りたい人でも問題ありません。