外壁シーリングの劣化原因は?種類と耐用年数を知ろう!
外壁シーリングは、目の届きにくい箇所でもありますが、劣化していくと、建物に大きな影響を及ぼしてしまいます。
劣化により、外壁材だけでなく、建物内部にも影響を及ぼしてしまうため、即座に補修することが求められます。
しかし、どの状況が劣化しているかわからない方も多いでしょう。そこでおうち工房では、点検・見積り・アドバイス等も、無料で行っています。毎月100件近くのお客様から依頼が入ってきます。皆様も早めの点検をおすすめいたします。早めの修理・修繕なら費用も抑えられるのが、実情です。
外壁シーリングが劣化する原因とは
外壁シーリングが劣化する原因は大きく分けて2つあります。
経年劣化が原因
外壁シーリングは年数が経つにつれて、経年劣化を起こし、シーリングの「ひび割れ」や「肉やせ」「剝離」などの症状を起こします。
新築住宅時の外壁シーリングは、クリアーの塗装がされているため、防水性も高く、きれいな状況です。しかし年数が経過すると、雨や紫外線の影響を受けてシーリング材が硬化してしまいます。
硬化した後は、シーリングとしての役割を果たすことができず、亀裂やひび割れという現象が起きるでしょう。外壁シーリングが硬化したということは、シーリングの寿命が近いことを意味します。
そのため経年劣化による外壁シーリングが硬化したタイミングで、補修を検討するようにしましょう。
業者の施工不良
外壁シーリングを施工した業者の技術不足が原因で、コーキングの劣化が早まることがあります。
施工不良となりうる原因としては、「コーキング量が不足していた」「使用したコーキング材の選定ミス」が挙げられます。
つまり、施工する業者の知識や技術が不足していることが、施工不良につながるため、依頼する際は実績と経験ある業者に依頼するようにしましょう。
シーリングの耐用年数
シーリング材には以下の5種類の成分にわけることができ、それぞれ耐用年数が異なります。
水性アクリルの耐用年数
水性アクリルは湿度の高い場所でも施工できる特徴を持ち合わせています。しかし、硬化した時は肉痩せしやすい傾向にあり、耐久性は低いと言えるでしょう。
そのため、近年では外壁シーリングに用いている業者は多くありません。
耐用年数はおおよそ「5~8年」と言われています。
ウレタンの耐用年数
ウレタンは硬化した後はゴムのような特性になり、耐久性は水性アクリルより高くなります。また、価格も手ごろであるため、使用している方は多いです。
耐用年数はおおよそ「7~10年」です。
変性シリコンの耐用年数
通常のシリコンは上からの塗装ができませんが、変形シリコンは、上からの塗装が可能です。
価格は水性アクリルやウレタンより高額となりますが、耐用年数は「10~15年」とされているため、耐久性は高い特徴があります。
ラジカル塗料の耐用年数
ラジカル塗料には光沢があり、汚れやごみは付着しにくい特徴があります。そのため艶が長持ちしてくれる塗料でもあります。
さらに水性塗料でありながらも、シリコンより耐久性に優れ、コストパフォーマンスも高い特徴を持ち合わせています。耐用年数は「15年前後」です。
フッ素の耐用年数
フッ素塗料は一般的には馴染みのない方も多いですが、優れた耐久性を持っているため、外壁シーリングだけでなく、調理器具や飛行機などにも用いられています。
しかし、価格は高額であるため、用いて業者は限られています。耐用年数は「15~20年」と、他の塗料と比べて最も長いと言える塗料です。
シーリング打ち替えはプロに
外壁塗装でシーリングを補修する場合、基本的には「打ち替え」が推奨されています。古いシーリング材を撤去し、中身を新しいものに交換することで、より耐久性が高まるからです。
シーリングの打ち替えは、傷んで硬くなったシーリングを補修するものではありません。表面だけ塗り替えても、内側の古いシーリングが割れて、再び隙間ができることがあります。また、古いものと新しいものの馴染みが悪くなり、剥がれが生じることもあります。