ホームセンターで買える外壁コーキング剤おすすめ5選|DIY初心者でも失敗しない選び方

query_builder 2025/08/23
ホームセンターで買える外壁コーキング剤おすすめ5選|DIY初心者でも失敗しない選び方

ホームセンターに行くと、たくさんの種類のコーキング剤が並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。


コーキングは、ひび割れや隙間を埋めて雨水の侵入を防ぎ、家の劣化を防ぐ上でとても大切な作業です。


しかし、種類や正しい使い方を知らずにDIYで作業すると、すぐに剥がれてしまったり、失敗して逆に手間が増えてしまうことも。


この記事では、ホームセンターで手軽に買えるコーキング剤の中から、プロの目線でDIY初心者でも扱いやすいおすすめの5つを厳選して紹介します。


また、ご自宅の外壁に合ったコーキング剤の選び方や、作業を成功させるためのポイントも解説します。


この記事を読めば、あなたの家にぴったりのコーキング剤を見つけ、プロ顔負けの仕上がりを目指せますよ!


1. 外壁コーキングはDIYできる?プロに頼むべき?


外壁のコーキングにひび割れや剥がれといった劣化が見られたら、補修が必要です。


ここでは、DIYでの補修を検討している方に向けて、プロに頼むべきケースとの違いや、ホームセンターで手に入るおすすめのコーキング剤、失敗しないためのポイントを詳しく解説します。


補修が必要な劣化のサイン


外壁のコーキングは、紫外線や雨風の影響で日々劣化が進行します。


以下のようなサインが見られたら、補修を検討するタイミングです。


【主な劣化のサイン】

  • 肉やせ:コーキングが痩せて薄くなっている状態

  • ひび割れ:表面に細かな亀裂が入っている状態

  • 剥離:サイディングボードからコーキングが剥がれている状態

  • 破断:コーキングが完全に切れてしまっている状態

これらの劣化を放置すると、隙間から雨水が侵入し、雨漏りや建物の構造部分の腐食につながる恐れがあります。


DIYが向いているケース


コーキングの補修は、DIYでも対応可能です。特に、以下のようなケースはDIYに向いていると言えるでしょう。


【DIYが向いているケース】

  • 1階部分など、足場がなくても安全に作業できる範囲の補修

  • ひび割れや肉やせなど、比較的軽微な劣化の補修

  • DIYの経験があり、必要な道具を揃えられる場合

DIYの最大のメリットは、費用を抑えられる点です。


自分の手で自宅をメンテナンスすることに、やりがいを感じる方もいるでしょう。


プロへの依頼がおすすめなケース


以下のような場合は無理にDIYをせず、専門業者に依頼することをおすすめします。


【プロへの依頼がおすすめなケース】

  • 2階以上の高所作業が必要な場合

  • 劣化が広範囲にわたる、または深刻な場合

  • 作業時間を確保するのが難しい場合

  • 仕上がりの美しさや耐久性を重視する場合

高所作業は転落の危険が伴い、専門的な知識と技術が必要です。


また、広範囲の補修や、古いコーキングの撤去が難しい場合は、プロに任せた方が確実で美しい仕上がりになります。


業者に依頼する場合の費用相場


業者に依頼する場合の費用は、補修範囲や使用するコーキング剤の種類によって変動しますが、一般的な費用相場は以下の通りです。


【コーキング打ち替えの費用相場】

  • メートル単価:900円~1,500円/m

  • 足場代(30坪程度の住宅):15万円~20万円

コーキング補修のためだけに足場を組むのは割高になるため、多くの場合は外壁塗装と同時に行います。


外壁塗装とセットで行うことで、足場代を一度で済ませることができ、トータルの費用を抑えることが可能です。


2.【DIY向け】外壁コーキング剤の選び方|5つのポイント


それでは、外壁コーキング剤の選び方について見ていきましょう。


以下の5つのポイントに注目してみてください。


  • コーキング剤の種類で選ぶ

  • 外壁材との相性で選ぶ

  • 上から塗装するかどうかで選ぶ

  • 「1成分形」か「2成分形」かで選ぶ

  • 「硬化後の硬さ(モジュラス)」で選ぶ


コーキング剤選びは非常に重要です。

各ポイントについてよく理解しておきましょう。


(1) コーキング剤の種類で選ぶ


外壁DIYでコーキング剤を選ぶ際、まず押さえておきたいのが「種類」です。


ホームセンターには様々な種類のコーキング剤が並んでいますが、外壁に使うなら「変成シリコン系」を選んでおけばまず間違いありません。

※種類については、後ほどさらに詳しく解説します。


変成シリコン系は、耐久性・耐候性に優れ、コーキングの上から塗装ができるのが大きな特徴です。


紫外線や雨風にさらされる外壁には最適な選択肢と言えるでしょう。


他の種類と比較すると、その万能さがよくわかります。

種類

特徴

外壁への適性

変成シリコン系

耐候性が高く、上から塗装も可能。

◎ 最もおすすめ

ウレタン系

密着性は高いが、紫外線に弱い。

△ 塗装が必須

シリコン系

撥水性が高く、塗料を弾いてしまう。

× 塗装しない箇所限定

アクリル系

安価だが、耐久性が低く肉やせしやすい。

× 屋内向け

このように、シリコン系は塗装ができない、ウレタン系は紫外線対策で塗装が必須になるなど、それぞれ一長一短があります。


DIYで失敗を避けるためには、あらゆる面でバランスの取れた変成シリコン系を選ぶのが最も確実な方法です。


(2) 外壁材との相性で選ぶ


コーキング剤を選ぶ際は、自宅の外壁材との相性を確認することが不可欠です。相性が悪いと、早期の劣化や剥がれ、防水性の低下につながる恐れがあるためです。


特に、窯業系サイディングやALCパネルといった一般的な外壁材には、追従性の高い変成シリコン系やウレタン系のコーキング剤が適しています。


これらの外壁材は温度や湿度によってわずかに伸縮するため、柔軟に追従できるコーキング剤が必要となるのです。


一方で、モルタル壁のひび割れ(クラック)補修のような動きが少ない箇所には、アクリル系も使用できます。


外壁材の種類

相性の良いコーキング剤

特徴

窯業系サイディング

変成シリコン系、ウレタン系

伸縮への追従性が高く、塗装も可能

ALCパネル

変成シリコン系、ウレタン系

窯業系サイディングと同様

モルタル

変成シリコン系、ウレタン系、アクリル系

ひび割れ補修には安価なアクリル系も選択肢

金属系サイディング

変成シリコン系

密着性が高く、熱膨張に対応できる

このように、外壁材の特性を理解し、それに合ったコーキング剤を選ぶことが、DIYを成功させるための重要な第一歩となります。


(3) 上から塗装するかどうかで選ぶ


コーキング補修後に外壁全体を塗装する予定があるかどうかは、コーキング剤選びの重要なポイントです。


なぜなら、コーキング剤の種類によっては、上から塗った塗料がすぐに剥がれてしまうことがあるからです。


特に「シリコン系」のコーキング剤は、塗料を弾く性質があるため塗装には不向きです。もし塗装を考えているなら、「変成シリコン系」や「ウレタン系」を選びましょう。


これらの種類は塗料との密着性が高く、きれいに仕上げることができます。


DIYで扱いやすく、塗装もできるコーCキング剤を選ぶなら「変成シリコン系」が最もおすすめです。


【コーキング剤の種類と塗装の可否】

コーキング剤の種類

塗装の可否

特徴

変成シリコン系

◎ 可能

塗料との密着性が高く、耐久性も高いため外壁補修に最適。

ウレタン系

○ 可能

塗料との密着性は良いが、紫外線に弱い性質がある。

シリコン系

× 不可

塗料を弾いてしまうため、塗装下地には使えない。

アクリル系

○ 可能

塗装は可能だが、耐久性が低く、外壁のひび割れなどには不向き。

補修箇所だけが目立たないよう、外壁の色に合わせてコーキング剤を選ぶか、後から塗装することを前提にコー-キング剤を選ぶようにしましょう。


(4)「1成分形」か「2成分形」かで選ぶ


コーキング剤には、「1成分形」と「2成分形」の2種類があります。


DIYで外壁のコーキング補修を行う場合は、「1成分形」を選びましょう。


1成分形は、カートリッジから出してそのまま使用できるため、特別な準備が必要ありません。


ホームセンターで手軽に購入でき、DIY初心者でも扱いやすいのが特徴です。部分的な補修や、施工範囲が狭い場合に適しています。


一方、2成分形はコーキング剤の主剤と硬化剤が別々になっており、使用前に専用の機械で混ぜ合わせる必要があります。


主にプロの業者が大規模な工事で使用するもので、専門的な知識と技術が求められます。


それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。



1成分形

2成分形

特徴

・そのまま使える
・DIY初心者向け

・主剤と硬化剤を混ぜる必要がある
・プロ向け

入手場所

ホームセンターなど

専門店など

適した用途

部分的な補修

大規模な工事

メリット

手軽で扱いやすい

耐久性が高い傾向にある

デメリット

2成分形に比べると耐久性が劣る場合がある

攪拌不足による硬化不良のリスクがある

近年は技術開発が進み、1成分形でも2成分形と遜色ない高い耐久性を持つ製品が増えています。


DIYで失敗のリスクを避けるためにも、扱いやすい1成分形のコーキング剤を選ぶのがおすすめです。


(5)「硬化後の硬さ(モジュラス)」で選ぶ


コーキング剤を選ぶ際には、「モジュラス」という硬化後の硬さを示す指標にも注目しましょう。


モジュラスは、コーキング剤が伸びた時に元に戻ろうとする力の強さを表し、主に「高モジュラス」「低モジュラス」の2種類に分けられます。


種類

特徴

主な用途

高モジュラス

硬化後が硬く、伸縮しにくい。接着性が高い。

ガラスまわり、サッシまわり

低モジュラス

硬化後も弾力性があり、柔らかい。動きのある場所に適している。

サイディングボードの目地、ALC板の目地

外壁の目地は、温度変化や振動によって動く(ムーブメントが大きい)ため、その動きに追随できる「低モジュラス」のコーキング剤が適しています。


特にサイディング外壁の目地補修には、低モジュラスタイプを選びましょう。


一方、高モジュラスタイプは硬くて動きに弱いため、外壁の目地に使用するとひび割れや剥がれの原因となる可能性があります。


商品のパッケージに「低モジュラス」や「LM」といった記載があるか確認してみてください。


3. ホームセンターで買える!外壁コーキング剤の種類と特徴


ホームセンターでは、DIY向けの「1成分形」のコーキング剤が主流です。


外壁DIYでよく使われる主な種類は以下の3つです。


種類

主な原料

特徴

変成シリコン系

変成シリコーン樹脂

・耐久性、耐候性が高い
・上から塗装できる
・価格は高め

ウレタン系

ポリウレタン樹脂

・密着性、弾性が高い
・紫外線に弱いため塗装が必須
・比較的安価

シリコン系

シリコーン樹脂

・耐久性、防水性が非常に高い
・塗料を弾くため塗装は不可
・外壁の目地には不向き

外壁の目地補修で最もおすすめなのは「変成シリコン系」です。


耐久性が高く、コーキングの上から外壁塗装ができるため、仕上げの美しさが長持ちします。


「ウレタン系」は価格が魅力ですが、紫外線に弱いため必ず塗装が必要です。塗装をしない箇所には使えません。


「シリコン系」は防水性が高いものの、塗料を弾いてしまうため、塗装を予定している外壁の目地には使用を避けましょう。


窓サッシまわりなど、塗装しない箇所に限定して使用するのが一般的です。


4.【初心者向け】ホームセンターで買える外壁コーキング剤おすすめ5選


DIY初心者の方向けに、プロ目線でホームセンターで買えるおすすめの外壁コーキング剤を5つ厳選いたしました。


【ホームセンターのおすすめ外壁コーキング剤5選】


  • セメダイン「変成シリコンシール」

  • シャープ化学「シャーピー ヘンセイシリコーンNB-LM」

  • コニシ「変成シリコンコーク」

  • セメダイン「ウレタンシール S700NB」

  • 日本シーカ「シーカフレックス227」

それぞれについて特徴を道きましょう。


セメダイン「変成シリコンシール」

セメダイン「変成シリコンシール」

引用:「POSシール」セメダイン社公式サイト


DIY初心者の方にまずおすすめしたいのが、セメダイン社の「変成シリコンシール」です。


接着剤やシーリング材の分野で高い知名度と信頼性を誇るセメダインの製品なので、安心して使用できます。


この製品の最大の特長は、耐候性・耐久性に優れ、外壁のひび割れ補修や目地埋めに幅広く対応できる点です。


また、硬化後に上から塗装ができるため、外壁の色に合わせて仕上げられるのも嬉しいポイントです。


ホームセンターのコメリでは、以下のようなカラーバリエーションと価格で販売されています。


カラー

内容量

価格(税込)

ホワイト

320mL

538円

グレー

320mL

538円

※価格は2025年8月時点のものです。


比較的安価で手に入りやすいため、DIYで外壁コーキングに挑戦する際の最初の1本として最適と言えるでしょう。


シャープ化学「シャーピー ヘンセイシリコーンNB-LM」


シャープ化学「シャーピー ヘンセイシリコーンNB-LM」


引用:「シャーピー ヘンセイシリコーンNB-LM」シャープ化学公式サイト


シャープ化学の「シャーピー ヘンセイシリコーンNB-LM」は、窯業系サイディングボードの目地補修に最適な変成シリコーン系コーキング剤です。


最大の特徴は、70色という豊富なカラーバリエーション。外壁の色に合わせて選べるため、塗装をしない「ノンブリード(NB)」仕上げでも、目地だけが浮いて見える心配がありません。


補修箇所を目立たせたくない場合に最適です。


また、硬化後も柔軟性を保つ「低モジュラス(LM)」タイプなので、サイディングの動きにもしっかり追従し、ひび割れを防ぎます。


プライマーを使えば、より密着性を高めることも可能です。

項目

詳細

種類

1成分形 変成シリコーン系

特徴

低モジュラス、ノンブリード

硬化時間(タックフリー)

約90分(23℃)

用途

窯業系サイディング、ALCパネルなど

DIY初心者の方でも扱いやすく、プロの現場でも使用される信頼性の高い製品です。


コニシ「変成シリコンコーク」


引用:「変成シリコンコーク」コニシ公式サイト


コニシの「変成シリコンコーク」は、ホームセンターで手軽に入手できる定番のコーキング剤です。


特にDIY初心者の方におすすめできるポイントは、その扱いやすさと汎用性の高さにあります。


変成シリコン系なので、サイディングやALCなど様々な外壁材に使用でき、上から塗装することも可能です。


耐候性にも優れているため、屋外での使用に適しています。


カラーバリエーションが豊富な点も魅力の一つです。


外壁の色に合わせて選ぶことで、補修箇所が目立ちにくく、美しい仕上がりを実現できます。


特徴

詳細

種類

変成シリコン系

適合する外壁材

サイディング、ALC、モルタルなど

塗装

可能(ノンブリードタイプ)

カラー

ホワイト、グレー、ブラック、アイボリーなど豊富

メリット

・耐候性、耐久性が高い
・塗装が可能
・多くの外壁材に使用できる

注意点

ガラス回りには使用できない

価格も比較的手頃で、多くのホームセンターで取り扱いがあるため、必要な時にすぐに購入できる点もDIYユーザーにとっては嬉しいポイントです。


セメダイン「ウレタンシール S700NB」


セメダイン「ウレタンシール S700NB」

引用:「ウレタンシール S700NB」セメダイン公式サイト


塗装を前提とした外壁の目地補修には、セメダインの「ウレタンシール S700NB」がおすすめです。


ポリウレタンを主成分としており、硬化後のゴム弾性が高いため、建物の動きによく追従します。


最大の特徴は、上から塗装する際に塗料を汚染しにくい「ノンブリードタイプ」である点です。


これにより、コーキング部分だけ色がにじんだり、変色したりするトラブルを防ぎ、美しい仕上がりを維持できます。


また、ホルムアルデヒドやキシレン、トルエンといった有害物質を含まない環境配慮型の製品であることも安心できるポイントです。


特徴

詳細

主成分

1成分形ポリウレタン系

用途

一般建築の内外装目地、コンクリート・モルタルの亀裂補修、ALC板のシールなど

タイプ

ノンブリードタイプ

内容量

320ml

カラー

ホワイト、アイボリー、アンバー、グレーなど

ただし、ポリウレタン系コーキング剤は紫外線に弱い性質があるため、施工後は必ず塗装で保護する必要があります。


塗装仕上げを計画しているDIYユーザーにとって、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。


日本シーカ「シーカフレックス227」


日本シーカ「シーカフレックス227」

引用:「シーカフレックス227」日本シーカ


日本シーカの「シーカフレックス227」は、もともと自動車の車体補修用に開発された、プロ仕様の1成分形ポリウレタン系コーキング剤です。


速乾性に優れており、施工後約40分(※)で表面が乾き始めるため、作業時間が短縮できます。


また、糸切れ性が良く、液だれしにくいため、DIY初心者でも扱いやすいのが特徴です。


硬化後は弾力性を保ちつつも、適度な硬さ(ショアA硬度40)になるため、外壁の動きにもしっかり追従します。


さらに、上から塗装することも可能なので、外壁の色に合わせて仕上げることができます。


ただし、一部のプラスチックや特殊な塗装面には密着しにくい場合があるため、事前に目立たない場所で試すか、メーカーへの確認をおすすめします。


主成分

1成分形ポリウレタン

特徴

・速乾性(タックフリータイム約40分)
・糸切れ性が良く、作業性に優れる
・上塗り塗装が可能
・耐老化性

※気温23℃、湿度50%の条件下


5. コーキング剤とあわせて揃えたい!DIYに必要な道具一覧


外壁のコーキング補修を自分で行うには、コーキング剤の他に専用の道具を揃える必要があります。


高価な道具は不要で、ほとんどがホームセンターや100円ショップで手軽に入手できます。


最低限、以下の道具を準備しましょう。

道具

主な役割

入手場所の例

コーキングガン

コーキング剤を充填する

ホームセンター

プライマー・刷毛

コーキング剤の密着性を高める

ホームセンター

マスキングテープ

周囲を汚さないように養生する

ホームセンター、100円ショップ

カッター

古いコーキングを撤去する

ホームセンター、100円ショップ

ヘラ

充填したコーキングをならす

ホームセンター、100円ショップ

特に、コーキング剤と外壁の密着性を高める「プライマー」は、補修を長持ちさせるための重要なアイテムです。塗り忘れがないように注意しましょう。


これらの道具を事前にしっかり準備しておくことで、作業をスムーズに進められ、仕上がりの質も向上します。


6.【実践】外壁コーキングをDIYする手順


コーキング剤と道具が揃ったら、いよいよ実践です。以下の手順に沿って、丁寧に進めていきましょう。


  1. 古いコーキングの除去
    カッターで切れ込みを入れ、古いコーキングを剥がしていきます。このとき、外壁材を傷つけないよう注意してください。

  2. 清掃と乾燥
    古いコーキングを剥がした溝に残った汚れやゴミを、ブラシやヘラで取り除きます。その後、接着力を高めるために、溝をしっかりと乾燥させます。

  3. マスキングテープで養生
    コーキングを充填する溝の両側に、マスキングテープを貼ります。これにより、コーキング剤がはみ出すのを防ぎ、仕上がりがきれいになります。

  4. プライマーの塗布
    コーキング剤の密着性を高めるため、専用のプライマー(下塗り材)を溝に塗布します。

  5. コーキング剤の充填
    コーキングガンを使い、溝の奥までしっかりとコーキング剤を充填します。一定の速度で、均一な量を注入するのがコツです。

  6. ヘラでならす
    コーキング剤が乾く前に、ヘラで表面をなめらかに整えます。余分なコーキング剤はヘラで取り除きましょう。

  7. マスキングテープを剥がす
    コーキング剤が硬化する前に、マスキングテープを剥がします。その後、完全に乾燥させれば完了です。


以上のステップでコーキング完了です!


7. 外壁コーキングDIYで失敗しないための注意点


外壁コーキングDIYを行う際は以下のような点に注意してください。



  • 天候の良い日に行う

  • 適切な厚みで充填する

  • コーキング剤の使用期限を確認する


しっかりとおさえておかないと、失敗につながるため、よく理解しておきましょう。


天候の良い日に行う


コーキング剤は空気中の水分に反応して固まる「湿気硬化型」が一般的です。


そのため、作業を行う日の気温や湿度が、仕上がりの品質を大きく左右します。DIYでコーキングを行う際は、天候のチェックが成功の鍵を握ります。


具体的には、以下の条件が揃った日を選ぶのが理想的です。

項目

推奨される条件

避けるべき条件

気温

5℃~30℃程度

5℃未満の低温日

湿度

50%~70%程度

80%以上の高湿度日

天候

晴れまたは曇り

雨や雪が予想される日

気温が5℃を下回る冬場や、湿度が高すぎる梅雨の時期は、硬化に時間がかかったり、うまく固まらない「硬化不良」を起こしたりする可能性があります。


また、施工後すぐに雨が降ると、コーキング剤が流れてしまったり、表面が荒れてしまったりする原因になります。


作業当日から翌日にかけて、雨の心配がない晴れた日を選んで作業しましょう。


適切な厚みで充填する


コーキングの性能を最大限に引き出すには、適切な厚みを確保することが重要です。


薄すぎるとすぐにひび割れや肉やせ(コーキング剤が痩せて細くなる現象)を起こし、厚すぎると外壁の動きに追従できず、剥がれの原因となってしまいます。


コーキングの理想的な厚みは、目地の幅によって決まります。一般的に、厚みは「目地幅の半分程度」が目安とされています。

目地幅

推奨されるコーキングの厚み

10mm

5mm

15mm

7.5mm

20mm

10mm

DIYで厚みを調整するのは難しいですが、「バックアップ材」や「ボンドブレーカー」と呼ばれる副資材を使うことで、適切な厚みを保ちやすくなります。


これらは、コーキング剤が目地の底に接着するのを防ぎ(三面接着の防止)、コーキングの動きしろを確保する役割も果たします。


均一な厚みで充填するには、コーキングガンを一定のスピードで動かしながら、ノズルの先端を目地にしっかりと押し当てて注入するのがコツです。


コーキング剤の使用期限を確認する


DIYで意外と見落としがちなのが、コーキング剤の使用期限です。


コーキング剤は、未開封の状態でも時間とともに少しずつ劣化が進みます。

コーキング剤の種類

使用期限の目安(未開封)

シリコン系

約1年~1年半

変成シリコン系

約1年

ウレタン系

約半年

※上記はあくまで目安です。保管状況によっても変わるため、製品パッケージの表示を必ず確認してください。


期限が切れたコーキング剤を使用すると、「なかなか固まらない」「硬化しても本来の性能が発揮されず、すぐに劣化してしまう」といったトラブルにつながる可能性があります。


実際に、インターネット上のQ&Aサイトでは、「3年経過したものでも問題なく使えた」という声がある一方で、「1年後に確認したら全く固まっていなかった」「硬化が遅く、密着も悪かった」といった失敗談も寄せられています。


せっかくのDIYを成功させるためにも、購入時には必ず使用期限を確認し、期限内の新しい製品を選ぶようにしましょう。


特に、以前購入したものが余っている場合は、使用前に期限を必ずチェックすることが重要です。


8. まとめ


外壁コーキングのDIYは、適切なコーキング剤を選び、正しい手順で行えば初心者でも可能です。


この記事では、ホームセンターで手軽に購入できる外壁コーCキング剤の選び方から、おすすめ商品、具体的な作業手順、失敗しないための注意点まで詳しく解説しました。


コーキング剤を選ぶ際は、以下の5つのポイントを必ず確認しましょう。

チェックポイント

内容

種類

変成シリコン系が汎用性が高くおすすめ

外壁材との相性

自宅の外壁材に適合するか確認

塗装の有無

上から塗装する場合は「ノンブリードタイプ」を選択

成分形

DIYなら「1成分形」が手軽で扱いやすい

硬さ(モジュラス)

目地の動きに合わせて適切な硬さを選ぶ

劣化のサインを見つけたら、まずはDIYで補修できる範囲か、プロに依頼すべきかを見極めることが重要です。


小規模なひび割れや剥がれであれば、本記事で紹介した道具と手順を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。


適切なメンテナンスで、大切なお住まいを長くきれいに保ちましょう。

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おうち工房

住所:埼玉県鶴ヶ島市富士見1丁目19−30 エーデルバウ栄和

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