外壁診断士が解説
外壁塗装・屋根塗装の
保証期間は何年?
外壁塗装の保証は「何年保証か」だけでなく、「誰が」「何を」保証するのかで安心度が大きく変わります。このページでは、外壁塗装・屋根塗装の保証期間の目安、保証の種類、保証の対象になる不具合・ならない不具合、契約前に保証書で確認したいポイントを、外壁診断士がわかりやすく解説します。
このページでわかること
- 外壁塗装・屋根塗装の保証期間の目安(部位別)
- 施工店保証・メーカー保証・リフォーム瑕疵保険の違い
- 保証の対象になる不具合・ならない不具合
- 「30年保証」「20年保証」の注意点と、保証書の確認ポイント
外壁塗装の保証期間は何年が目安?
外壁塗装の保証期間は、法律で決まっているわけではなく、施工店がそれぞれ決めています。一般的には3〜10年の範囲が多く、使う塗料のグレードと部位によって変わります。部位ごとの目安は次のとおりです。
| 部位 | 目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 外壁 | 5〜10年 | シリコンより、ラジカル制御形・フッ素・無機系など高耐久の塗料ほど長くなる傾向 |
| 屋根 | 3〜7年 | 日差しや雨を直接受けるため、同じ塗料でも外壁より短くなるのが一般的 |
| 付帯部(雨どい・破風・鉄部など) | 1〜3年 | 素材が多様で傷みやすく、保証対象外の施工店もある |
※一般的な目安です。実際の保証期間・内容は施工店や塗料によって異なります。
保証期間は「長ければ長いほど良い」わけではありません。大切なのは、保証書に何が書いてあるかと、保証期間中に施工店が存続しているかです。
外壁塗装の保証は大きく3種類
施工店保証(自社保証)
- 保証する人:工事をした施工店
- 主な対象:施工不良による剥がれ・膨れなど
- 期間の目安:3〜10年
- 施工店が倒産したら:受けられなくなる
メーカー保証
- 保証する人:塗料メーカー(施工店との連名の場合も)
- 主な対象:塗料・塗膜の不具合(内容はメーカーにより異なる)
- 期間の目安:製品・部位によって決まる
- 施工店が倒産したら:内容による
リフォーム瑕疵保険
- 保証する人:国土交通大臣が指定した保険法人
- 主な対象:検査を受けた工事の欠陥
- 期間の目安:多くは1年(雨水の浸入を防ぐ部分は5年)
- 施工店が倒産したら:施主に直接保険金が支払われる
施工店保証(自社保証)
工事をした会社が、自社の施工について行う保証です。外壁塗装の保証の多くはこの形です。施工の不備による塗膜の剥がれなどに対応してもらえますが、会社がなくなれば保証も受けられなくなる点に注意が必要です。
メーカー保証
塗料メーカーが関わる保証です。戸建て住宅の塗り替えでは、メーカー保証が付かないことも多いのが実情です。最近は、日本ペイントの「GOOD JOB保証」のように、塗料メーカーと施工店が連名で塗膜を保証する仕組みも登場しています。
リフォーム瑕疵保険
施工店が保険法人に登録して加入する保険です。工事中や工事後に第三者の検査員が検査を行い、欠陥が見つかった場合の補修費用が保険でまかなわれます。施工店が倒産しても保険金を受け取れるのが特長ですが、保険料と検査費用がかかります。
外壁塗装の保証に法律の決まりはある?
外壁塗装の保証期間そのものを定めた法律はありません。ただし民法では、契約内容に合わない工事(契約不適合)があった場合、施主は施工店に補修・代金の減額・損害賠償・契約の解除を求められると定められています(民法562〜564条)。
知っておきたいポイント
- 不具合に気づいたら、知った時から1年以内に施工店へ伝える必要があります(民法637条)。
- 保証の内容は契約で決められますが、事業者の責任をすべて免除するような条項は、消費者契約法で無効になります。
- 口約束の保証はトラブルのもとです。保証の内容は必ず書面(保証書・契約書)で受け取りましょう。
※法律の適用は個別の事情によって異なります。トラブルの際は、自治体の消費生活センターなどにもご相談ください。
保証の対象になる不具合・ならない不具合
施工が原因の不具合
- 塗膜の剥がれ・膨れ
- 下地処理の不備による早期の劣化
- 塗り残し・塗りむら
/
施工以外が原因の不具合
- 経年による色あせ・チョーキング(白い粉)
- 台風・地震などの自然災害による損傷
- 物をぶつけたなど、人や第三者による傷
- 建物の構造が原因のひび割れ
- 自分で補修した部分
自然災害による損傷は塗装の保証の対象外でも、火災保険で補修できる場合があります。どちらに当てはまるか迷ったら、まずは施工店に相談しましょう。
「30年保証」「20年保証」は要注意
極端に長い保証をうたう業者には注意が必要です。理由は3つあります。
1塗料の耐用年数を超えている
最上位の無機系塗料でも、耐用年数の目安は20〜25年ほどです。それを超える保証は、内容がごく限られていることがあります。
2有料点検などの条件が付いている
「定期的な有料点検・有料メンテナンスを受けること」が保証を続ける条件になっている場合があります。
3会社が続いていなければ意味がない
施工店保証は、会社がなくなれば受けられません。保証年数だけでなく、施工店の実績や地域での営業年数も確認しましょう。
契約前に保証書で確認したい7つのポイント
- 誰が保証するか(施工店のみか、メーカーとの連名か)
- 部位ごとの保証期間(外壁・屋根・付帯部で分かれているか)
- 保証の対象になる症状(剥がれ・膨れなど、何が対象か)
- 免責事項(保証の対象外になるケース)
- 保証を受けるための条件(定期点検の有無・有料か無料か)
- 補修の方法と費用負担(無償で直してもらえる範囲)
- 連絡先と点検の時期(不具合を見つけたときの窓口)
見積書や契約書に書いてある保証と、保証書の内容が同じかどうかも確認しておくと安心です。
屋根塗装の保証が外壁より短い理由
屋根は、真夏の強い日差し、雨、雪、寒暖差をまともに受ける場所です。同じ塗料を使っても外壁より劣化が早いため、保証期間も外壁より短く設定されるのが一般的です。日本ペイントのGOOD JOB保証でも、外壁は5〜7年、屋根は3年と分けられています。
屋根は自分では状態を確認しにくい場所です。保証期間の長さに加えて、工事後の定期点検があるかを重視しましょう。おうち工房では、ドローンを使った屋根点検にも対応しています。
メーカー保証が付く日本ペイント「GOOD JOB保証」

GOOD JOB保証は、日本ペイントが2024年10月に始めた保証サービスです。対象の塗料を使い、所定の手続きで施工した塗り替え工事に対して、施工店と日本ペイントが連名で塗膜の保証書を発行します。
| 保証の内容 | 塗膜の著しい剥離(剥がれ) |
|---|---|
| 外壁 7年 | グランセラトップ(1液水性/2液水性/2液ファイン)、アプラウドシェラスターⅡ |
| 外壁 5年 | パーフェクトトップSi、パーフェクトトップローズSi、ファインパーフェクトトップSi、パーフェクトトゥルーマット、ファインパーフェクトトゥルーマット |
| 屋根 3年 | グランセラベスト2液ファイン(遮熱タイプ含む)、ファインパーフェクトベスト、ファインパーフェクトルーフ |
| 対象外 | 付帯部(雨どい・破風・軒天など) |
※GOOD JOBシステムで塗料を発注・申請した物件に限ります。保証の範囲・条件は保証書の記載にもとづきます。
対象の塗料や選び方については、日本ペイントの外壁塗装|外壁塗料の種類・おすすめ・耐用年数で詳しく解説しています。
おうち工房の保証とアフターフォロー
自社保証
最長10年+定期無料点検
外壁・屋根塗装は完全自社施工。工事後も定期的に無料で点検に伺い、気になる点があればすぐに対応します。
+
GOOD JOB保証
メーカー連名の塗膜保証
対象塗料で施工した外壁(7年または5年)・屋根(3年)の塗膜の著しい剥がれを、メーカーと施工店の連名で保証します。
施工店の保証 + メーカーが関わる保証で、塗り替え後も長く安心
保証の期間・内容は、工事内容や使う塗料によって変わります。お見積もりの際に、保証書の内容まで含めてご説明します。
保証期間内に不具合を見つけたら
- STEP1
写真を撮る
剥がれや膨れなど、気になる箇所を日付がわかる形で撮影しておきます。
- STEP2
保証書を確認する
保証期間、対象になる症状、連絡先を確認します。
- STEP3
早めに施工店へ連絡する
不具合に気づいたら、できるだけ早く施工店に連絡しましょう。
- STEP4
自分では直さない
自分で補修すると、原因がわからなくなり保証の対象外になることがあります。
外壁塗装の保証のよくある質問
- Q.外壁塗装の保証期間は何年くらいが普通ですか?
- A.施工店の自社保証は3〜10年が一般的です。部位別では、外壁5〜10年、屋根3〜7年、付帯部1〜3年がひとつの目安です。使う塗料のグレードによっても変わります。
- Q.保証書をもらっていないのですが、保証は受けられますか?
- A.口約束だけの保証は、内容を証明するのが難しくなります。工事を頼む前に、保証書を発行してもらえるかを必ず確認しましょう。工事後で手元にない場合は、施工店に発行をお願いしてください。
- Q.色あせは保証の対象になりますか?
- A.経年による色あせやチョーキング(触ると白い粉が付く現象)は、多くの保証で対象外です。保証の対象は、塗膜の剥がれや膨れなど施工が原因の不具合が中心です。
- Q.台風で外壁が傷んだ場合は保証されますか?
- A.自然災害による損傷は、塗装の保証では対象外になるのが一般的です。ただし火災保険(風災)で補修できる場合がありますので、ご加入の保険の内容を確認してみてください。
- Q.施工店が倒産したら保証はどうなりますか?
- A.施工店の自社保証は受けられなくなります。リフォーム瑕疵保険に加入した工事であれば、保険法人から直接保険金を受け取れます。保証年数だけでなく、施工店の実績や営業年数も確認しておくと安心です。
- Q.屋根塗装にも保証は付きますか?
- A.付けている施工店が多いですが、外壁より短いのが一般的です。日本ペイントのGOOD JOB保証では、対象の屋根用塗料で施工した屋根に3年の保証が付きます。
保証の内容までわかりやすく説明します。
「他社の見積もりの保証内容が妥当か知りたい」「保証書の見方がわからない」など、お気軽にご相談ください。鶴ヶ島市・坂戸市・川越市・東松山市・比企郡周辺の外壁塗装・屋根塗装に対応しています。他社の見積書のチェックだけでもOKです。
049-272-7005受付 9:00〜19:00(土日祝休み)
この記事の監修
おうち工房 代表 遠矢 慎(外壁診断士)
埼玉県鶴ヶ島市を拠点に、外壁・屋根塗装を自社施工で手がけています。
おうち工房
住所:埼玉県鶴ヶ島市富士見1丁目19−30 エーデルバウ栄和
住所:埼玉県鶴ヶ島市富士見1丁目19−30エーデルバウ栄和
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