【完全版】外壁塗装の選び方!プロが教える後悔しないための全知識

query_builder 2025/10/04
【完全版】外壁塗装の選び方!プロが教える後悔しないための全知識

「そろそろ家の外壁塗装を考えないといけないけれど、費用も高いし、何から手をつければいいのか分からない…」 


外壁塗装は、大切なお住まいの寿命を延ばし、美観を保つために欠かせないメンテナンスですが、10年に一度の大きな買い物だからこそ、絶対に後悔したくないですよね。 

しかし、専門的な知識がないまま進めてしまうと、「言われるがままに契約して損をした」「完成後の色がイメージと違った」といった失敗に繋がりかねません。


 この記事では、そんな不安を解消するために、外壁塗装で後悔しないための「塗料・業者・色・費用」という4つの重要ポイントについて、初心者の方にも分かりやすく、プロの視点から徹底的に解説します。読み終える頃には、あなたに最適な外壁塗装の選び方が明確になっているはずです。

 後悔しないための外壁塗装!プロが教える選び方の重要ポイント

マイホームを美しく、そして長く守るために欠かせない外壁塗装。しかし、いざ検討を始めると「どの塗料を選べばいいの?」「費用はどれくらい?」など、たくさんの疑問が出てきますよね。外壁塗装は決して安い買い物ではありません。だからこそ、塗料選びは絶対に後悔したくないポイントです。

実は、塗料の選び方一つで、家の寿命や快適性、そして将来的なメンテナンスコストまで大きく変わってきます。「ただ色を塗り替えるだけ」と考えていると、数年後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになりかねません。

この記事では、外壁塗装で後悔しないために、建物のプロが「塗料選び」に絞って、絶対に押さえておきたい5つの重要ポイントを分かりやすく解説します。これからご紹介する「耐用年数」「塗料の種類」「機能性」といった視点を持つことで、あなたのお住まいに最適な塗料がきっと見つかるはずです。


外壁塗装の種類をまとめた記事もございますので、ぜひご覧ください。
後悔しない外壁塗装!塗料の種類一覧と比較ポイントをプロが解説



 塗料の種類と選び方|耐用年数と機能で選ぶ

外壁塗料を選ぶ上で最も基本的な軸となるのが「耐用年数」と「機能」です。この2つのバランスを考えることが、満足のいく外壁塗装への第一歩となります。

【耐用年数で選ぶ】
耐用年数とは、塗料がその性能を維持できる期間の目安のことです。一般的に、耐用年数が長い塗料ほど初期費用は高くなりますが、次の塗り替えまでの期間が長くなるため、長期的に見るとメンテナンスコストを抑えられる場合があります。

例えば、10年ごとに100万円の塗装をするのと、20年ごとに150万円の塗装をするのでは、トータルの費用は後者の方がお得になります。ご自身のライフプランや、将来的なメンテナンス計画に合わせて選ぶことが重要です。

【機能で選ぶ】
現在の外壁塗料は、単に色を付けるだけではありません。夏の暑さを和らげる「遮熱機能」や、汚れを付きにくくする「低汚染機能」など、暮らしを快適にする様々な付加価値を持った塗料があります。

お住まいの環境や「こんな悩み事を解決したい」というご要望に合わせて機能を選ぶことで、外壁塗装の価値をさらに高めることができます。


 シリコン?フッ素?代表的な塗料の特徴を徹底比較

外壁塗料には様々な種類(グレード)があり、それぞれ耐用年数や価格が異なります。ここでは、現在主流となっている代表的な塗料の特徴を比較してみましょう。

塗料の種類

耐用年数の目安

特徴(メリット・デメリット)

こんな方におすすめ

アクリル

5~8年

・価格が最も安い ・耐久性が低く、こまめな塗り替えが必要

とにかく初期費用を抑えたい方

ウレタン

8~10年

・密着性が高く、細かい部分の塗装にも向く ・シリコンの普及で最近は使用頻度が減少傾向

価格と機能性のバランスをある程度重視したい方

シリコン

10~15年

・コストと耐久性のバランスが最も良い ・汚れにくく、現在最も人気の高い塗料

迷ったらコレ!コストパフォーマンスを重視する方

フッ素

15~20年

・非常に高い耐久性と耐候性を持つ ・商業ビルや橋などにも使われる信頼性 ・初期費用は高め

長期間にわたって美観を維持し、塗り替え回数を減らしたい方

無機

20~25年

・フッ素を超える最高クラスの耐久性 ・汚れにくく、カビや苔の発生も抑える ・費用が最も高額になる

次の塗り替えを考えたくない、最高の耐久性を求める方

表の通り、現在最も選ばれているのはシリコン塗料です。十分な耐用年数と機能性を持ちながら、価格も手頃なため、多くのお住まいで採用されています。一方、より長く美しい外壁を保ちたい、メンテナンスの手間を減らしたいという方には、初期費用はかかりますがフッ素塗料無機塗料が優れた選択肢となります。


 遮熱・断熱・低汚染など、付加価値で選ぶ機能性塗料

基本的な塗料のグレードに加えて、特定の悩みを解決してくれる「付加価値」を持った機能性塗料も人気です。代表的なものを3つご紹介します。

【遮熱塗料
太陽光(近赤外線)を効率よく反射することで、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑える塗料です。特に夏場の室温上昇を緩和する効果が期待でき、エアコンの使用量を減らして光熱費の削減にも繋がります。日当たりの良い家や、2階の部屋が暑くてお悩みの方に特におすすめです。

【断熱塗料】
塗料に含まれる特殊なセラミックなどが熱の伝わりを抑えることで、「夏は涼しく、冬は暖かい」室内環境を作る手助けをします。熱を反射する遮熱塗料とは異なり、冬場の室内の暖かさを外に逃がしにくくする効果も期待できます。年間を通して快適な室温を保ちたい方、結露にお悩みの方に適しています。

【低汚染塗料】
雨水で汚れを洗い流す「セルフクリーニング効果」を持つ塗料です。塗膜の表面に親水性の高い層を作ることで、汚れが付着しても雨が降るたびに汚れの下に水が入り込み、浮かして流してくれます。交通量の多い道路沿いや、雨だれによる黒いスジが気になるお住まいの美観を長期間キープするのに役立ちます。


これらの機能性塗料を選ぶことで、外壁塗装は単なる「塗り替え」から「住まいの価値と快適性を向上させる」ものへと進化します。ご自宅の立地条件やご家族の悩みに合わせて、最適な機能を持つ塗料を選んでみてください。



 信頼できる業者を見極める!優良業者の選び方とは

これまでは「後悔しないための塗料選び」について解説しましたが、どれだけ高品質な塗料を選んでも、それを扱う職人の技術や業者の管理体制が伴わなければ、塗料本来の性能は発揮されません。むしろ、数年で塗膜が剥がれるなどの施工不良に繋がる恐れもあります。

つまり、外壁塗装の成功は「信頼できる優良業者」を見つけられるかにかかっていると言っても過言ではないのです。

残念ながら、外壁塗装業界には知識や経験の浅い業者や、手抜き工事を行う悪徳業者が存在するのも事実です。大切な住まいと資産を守るためにも、業者選びは慎重に行わなければなりません。ここでは、数ある業者の中から本当に信頼できるパートナーを見極めるための具体的な方法とチェックポイントを解説します。



 失敗しない業者の探し方とチェックリスト

優良な塗装業者を見つけるためには、まずどこで情報を集めるかが重要です。それぞれの探し方にメリット・デメリットがあるため、複数を組み合わせて検討しましょう。

・地元の塗装専門店に相談する
地域に根ざして長年営業している業者は、評判を大切にしていることが多く、質の高い施工が期待できます。「〇〇市 外壁塗装」など、お住まいの地域名を入れて検索してみましょう。

・知人や友人から紹介してもらう
実際に外壁塗装を経験した人からの紹介は、信頼性が高い情報源です。仕上がりや担当者の対応など、リアルな声を聞けるのが大きなメリットです。

・一括見積もりサイトを利用する
一度の入力で複数の業者から見積もりを取得できる便利なサービスです。ただし、登録業者がすべて優良とは限らないため、後述するチェックリストで一社一社をしっかり見極める必要があります。

候補となる業者が見つかったら、以下の優良業者チェックリストを使って確認してみてください。多く当てはまるほど、信頼できる業者である可能性が高まります。



【優良業者を見極める!7つのチェックリスト】

・ 建設業許可を持っているか?
軽微な工事を除く、税込み500万円以上の工事を請け負うために必要な許可。取得している業者は法令遵守の意識が高いと言えます

・ 塗装技能士などの国家資格を持つ職人が在籍しているか?
職人の技術力を客観的に示す指標です

・ ホームページに豊富な施工事例が顔写真付きで掲載されているか?
実績の証明であり、仕事への自信の表れです

・ 地元での営業年数が長く、事務所の場所が明確か?
地域での信頼の証。すぐに逃げるような悪徳業者は長続きしません

・ 保証制度やアフターフォローがしっかりしているか?
自社の施工に責任を持つ姿勢の表れです

・ リフォーム瑕疵(かし)保険に加入できるか?
万が一業者が倒産しても、補修費用が保険でカバーされる制度です

・ 質問や相談に対して、専門用語を使わず丁寧に説明してくれるか?
顧客に寄り添う誠実な対応ができるかを見極める重要なポイントです


 見積書で必ず確認すべき5つの項目

複数の業者から見積書を取り寄せたら、その内容をしっかり比較検討することが重要です。「一式」という曖昧な表記が多く、詳細が不透明な見積書を提出する業者は要注意です。優良な業者の見積書は、誰が見ても分かりやすく具体的です。最低でも以下の5項目は必ず確認しましょう。

【塗料名とメーカー名】
「シリコン塗料」といった塗料の種類だけでなく、「日本ペイント パーフェクトトップ」のように、メーカー名と商品名まで具体的に記載されているか確認します。これにより、契約通りの塗料が使われることが保証されます。

【塗装面積と単価】
「外壁塗装面積 〇〇㎡」のように、塗装する面積が正確に記載されているか確認します。数量(㎡)×単価(円/㎡)=金額の計算が合うかもチェックしましょう。面積の算出根拠を質問した際に、明確に答えられる業者は信頼できます。

【作業工程の詳細(3回塗りは明記されているか)】
「足場設置 → 高圧洗浄 → 下地処理(ひび割れ補修など) → 下塗り → 中塗り → 上塗り」といった一連の作業工程がすべて記載されているかを確認します。特に、塗料の性能を最大限に引き出すための「下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り」が明記されているかは非常に重要です。

【付帯工事の内容】
外壁以外に塗装する箇所(軒天、破風板、雨樋など)が、どこを・どの塗料で・どのように塗装するのか、細かく記載されているか確認します。この部分が曖昧だと追加料金の原因になります。

【保証内容と保証期間】
「塗膜の剥がれに対して10年保証」のように、どのような不具合に対して、何年間保証してくれるのかが書面で明確に示されているかを確認します。保証の対象範囲を事前にしっかり把握しておきましょう。


 相見積もりを依頼する際の注意点

業者選びで失敗しないためには、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」が必須です。1社だけの見積もりでは、その価格や工事内容が適正なのか判断できません。相見積もりを成功させるために、以下の3つの点に注意しましょう。

・比較する業者は3社程度に絞る
あまりに多くの業者に見積もりを依頼すると、対応や比較検討に時間がかかりすぎてしまいます。先ほどのチェックリストなどを参考に、信頼できそうな業者を2~4社に絞ってから依頼するのが効率的です。

・必ず「同じ条件」で見積もりを依頼する
A社には「シリコン塗料で」、B社には「フッ素塗料で」と依頼してしまっては、正確な比較ができません。使用したい塗料のグレードや工事してほしい範囲など、各社に必ず同じ希望条件を伝えましょう。これにより、業者ごとの価格設定や提案力の違いが明確になります。

・「価格の安さ」だけで決めない
相見積もりを取ると、業者によって数十万円の差が出ることもあります。しかし、極端に安い見積もりには注意が必要です。必要な工程を省いたり、塗料を規定以上に薄めたりといった手抜き工事に繋がる可能性があります。「なぜこの価格でできるのか」を質問し、納得できる明確な理由がなければ、その業者を選ぶのは避けるべきです。

最終的に契約しなかった業者に対しても、電話やメールで丁寧にお断りの連絡を入れるのがマナーです。誠実な業者選びは、誠実な対応から始まります。

外壁塗装のお金に関してまとめた記事もございますので、ぜひご覧ください。

外壁塗装の費用相場はどれくらい?見積もりが高い時の対処法と妥当な金額


 家の印象は色で決まる!外壁塗装の色選びのコツ

外壁塗装における最大の楽しみであり、同時に最も頭を悩ませるのが「色選び」ではないでしょうか。外壁の色は、住まいの印象を決定づける「顔」となる重要な要素です。一度塗装すると、次の塗り替えまで10年以上は同じ色と付き合っていくことになります。そのため、デザイン性はもちろん、汚れの目立ちにくさや周辺環境との調和まで考えた慎重な色選びが、後悔しないための鍵となります。

しかし、小さな色見本だけで大きな壁の色を決めるのは非常に難しく、「思っていたイメージと違った…」という失敗が起こりやすいのも事実です。

この記事では、そんな外壁塗装の色選びで失敗しないための具体的なコツと、知っておくべきポイントをプロの視点から分かりやすく解説します。



 人気色と避けるべき色の特徴とは?

まずは、多くの住宅で選ばれている人気の色と、選ぶ際に少し注意が必要な色の特徴を理解しておきましょう。

おしゃれな外壁塗装に関してまとめた記事もありますので、ぜひご参考にしてください。

【2025年最新版】おしゃれな外壁塗装を実現する色選び完全ガイド!人気の配色から失敗しないコツまでプロが解説

失敗が少ない!定番の人気カラー

迷ったらまず検討したいのが、以下の定番カラーです。長年多くの人に選ばれているのには、明確な理由があります。

【ベージュ・アイボリー系
温かみがあり、優しい印象を与えます。日本のどのような街並みにも自然に溶け込み、和風・洋風問わずどんなデザインの家にもマッチする万能カラーです。

【グレー系
都会的でモダン、スタイリッシュな印象を与えます。落ち着いた雰囲気があり、汚れが目立ちにくいという実用的なメリットも兼ね備えているため、近年非常に人気が高まっています。

【ブラウン系】
土や木を連想させ、重厚感と安心感のある印象を与えます。アースカラーなので景観に馴染みやすく、高級感を演出したい場合にも適しています。


選ぶ前に知っておきたい!注意が必要な色

個性的な色を選ぶのも素敵ですが、以下の色は外壁全体に使う場合にデメリットが生じる可能性があるため、特徴を理解した上で慎重に検討しましょう。

・真っ白
清潔感があり明るい印象ですが、雨だれによる黒ずみやカビ・コケといった汚れが非常に目立ちやすいというデメリットがあります。また、晴れた日には光を強く反射して眩しく感じられることもあります。

・真っ黒
シャープで重厚感のある非常にモダンな印象になりますが、砂埃や鳥のフンなどの白っぽい汚れが目立ちやすくなります。また、熱を吸収しやすいため、特に夏場は外壁表面が高温になり、室温にも影響を与える可能性があります。

・原色(赤・青・黄など)
デザイン性が高く目立ちますが、周囲の景観から浮いてしまう可能性があります。特に赤や紫系の色は、紫外線による色あせが他の色に比べて早い傾向があるため、注意が必要です。アクセントカラーとして部分的に使用するのがおすすめです。


 カラーシミュレーションで完成後のイメージを掴む

色見本帳の小さなチップで見た色と、実際に壁一面に塗られた色とでは、印象が大きく変わる「面積効果」という現象があります。これを防ぎ、完成後のイメージを具体的に掴むために非常に有効なのがカラーシミュレーションです。

カラーシミュレーションとは、ご自宅の写真をパソコンに取り込み、専用ソフトを使って外壁や屋根の色を自由に着せ替えできるサービスです。

・どうやって利用するの?
多くの塗装専門業者が、見積もり依頼客へのサービスとして無料でカラーシミュレーションを作成してくれます。気になる色をいくつかピックアップし、「この色とこの色の組み合わせが見たい」といった具体的なリクエストをしてみましょう。

・シミュレーションの注意点
非常に便利なツールですが、あくまで画面上の「CGイメージ」であることを忘れてはいけません。モニターの性能や設定によって色の見え方は変わりますし、実際に太陽光の下で見た場合の色合いとは必ず誤差が生じます。 カラーシミュレーションだけで色を決定するのは絶対に避け、最終判断は必ずA4サイズ以上の「塗り板」と呼ばれる大きな色見本を、屋外の太陽光の下で確認するようにしましょう。


 汚れが目立ちにくい色の選び方とサッシとの相性

デザイン性だけでなく、より実用的な観点から色を選ぶことも、長期的な満足度に繋がります。

汚れが目立ちにくい色の選び方

外壁に付着する砂埃や排気ガスなどの汚れは、一般的に「中間色」です。そのため、汚れを目立たせたくない場合は、これらの汚れの色に近いカラーを選ぶのが最も効果的です。

・おすすめの色
グレー、グレージュ(グレーとベージュの中間色)、アイボリー、薄いブラウン、カーキなど、少し彩度を落とした落ち着いた色がおすすめです。

・逆効果の色
真っ白は黒い汚れが、真っ黒は白い汚れがそれぞれ際立ってしまいます。汚れを目立たせたくない場合は、両極端の色は避けるのが無難です。

見落としがち!サッシや玄関ドアとの相性

外壁の色を選ぶ際に意外と見落としがちで、全体の印象を大きく左右するのが窓サッシや玄関ドア、雨樋といった「付帯部」との色の調和です。これらの多くは塗装しないため、既存の色を基点に外壁カラーを選ぶ必要があります。

・シルバー・ステンカラーのサッシ: クールでモダンな印象。寒色系のグレーやブルー、白・黒などのモノトーンの外壁と相性抜群です。

・ブラウン・ブロンズ系のサッシ: 温かみのあるナチュラルな印象。ベージュやアイボリー、クリーム色といった暖色系の外壁とよく馴染みます。

・白・黒のサッシ: どんな外壁色とも比較的合わせやすい万能カラーですが、白サッシなら明るい外壁、黒サッシなら濃い色やモダンな色の外壁にすると、より統一感が生まれます。

外壁の色を選ぶ際は、必ずサッシや玄関ドア、そして屋根の色とのバランスを考えましょう。家全体を一つのキャンバスとして捉えることで、まとまりのある美しい外観が完成します。



 外壁塗装の費用相場と適正価格の見極め方

これまでの記事で、外壁塗装における「塗料」「業者」「色」の選び方を解説してきました。最終的に最も気になるのは、やはり「一体いくらかかるのか?」という費用面でしょう。外壁塗装は決して安い買い物ではないため、事前に費用相場を把握し、提示された見積もりが「適正価格」なのかを見極めることが非常に重要です。

ただ単に安いという理由だけで業者を選ぶと、手抜き工事や低品質な塗料の使用により、数年で再塗装が必要になるなど、かえって高くついてしまうケースも少なくありません。

ここでは、安心して外壁塗装を依頼するために、建物の大きさや塗料の種類に応じた費用相場と、知っているだけで数十万円お得になる可能性のある制度について詳しく解説します。



 坪数別・塗料別の費用相場一覧

外壁塗装の費用は、主に「家の大きさ(塗装面積)」と「使用する塗料のグレード」によって決まります。まずは、ご自宅の大きさに近い坪数から、おおよその相場観を掴みましょう。

【建物の坪数別】外壁塗装の費用相場(足場代・工事費込み)

建物の坪数(延べ床面積)

塗装面積の目安

費用相場(2025年最新)

20坪

70~90㎡

50万円 ~ 80万円

30坪

110~140㎡

60万円 ~ 100万円

40坪

140~170㎡

80万円 ~ 130万円

50坪

180~210㎡

100万円 ~ 160万円


※上記は一般的な2階建て住宅の目安です。家の形状や窓の数、劣化状況によって塗装面積や補修費用は変動します。

次に、費用の内訳で大きな割合を占める塗料のグレード別の単価です。耐用年数が長い塗料ほど単価は高くなりますが、長期的に見れば塗り替え回数が減るため、トータルのコストパフォーマンスは良くなる傾向があります。

【塗料の種類別】費用単価と耐用年数の目安

塗料の種類

費用単価(1㎡あたり)

耐用年数

特徴

アクリル

1,000円 ~ 1,800円

5~8年

価格は安いが、耐久性が低く現在ではあまり使われない

ウレタン

1,800円 ~ 2,500円

8~10年

汎用性があるが、シリコンの普及で使用頻度は減少

シリコン

2,500円 ~ 3,500円

10~15年

コストと性能のバランスが良く、現在最も人気

フッ素

3,500円 ~ 5,000円

15~20年

高い耐久性を誇り、長期的に美観を維持できる

無機

4,000円 ~ 5,500円

20~25年

最高クラスの耐久性。メンテナンスの手間を最小限に


これらの相場を参考に、業者から提出された見積書の内容を精査することが「適正価格」を見極める第一歩です。


 助成金や火災保険は使える?賢く費用を抑える方法

外壁塗装の費用は、工夫次第で賢く抑えることが可能です。特に公的な制度は、知っているかどうかで負担額が大きく変わる可能性があります。

1. 自治体の助成金・補助金制度

お住まいの市区町村によっては、住宅リフォームに関する助成金(補助金)制度を設けている場合があります。

・どんな工事が対象?: 省エネ効果のある「遮熱塗料」や「断熱塗料」を使用したエコリフォームが対象となるケースが一般的です。

・いくらもらえる?: 自治体や工事内容によりますが、工事費用の5%~10%(上限10~20万円)程度が支給されることが多いです。

・調べ方: 「お住まいの市区町村名 外壁塗装 助成金」で検索するか、自治体のホームページや役所の担当窓口で確認しましょう。

・最重要注意点: 助成金は、必ず工事の契約・着工前に申請が必要です。工事が始まってからでは申請できないため、計画段階で必ず確認してください。

2. 火災保険の適用

火災保険は「火事の時だけ」と思われがちですが、実は台風や強風、雹(ひょう)、雪災などの自然災害による建物の損害も補償対象となる場合があります。

【注意!経年劣化は対象外】 最も重要な点は、経年劣化による色あせ、ひび割れ、汚れなどに対する塗り替えは火災保険の対象外であることです。「火災保険を使えば無料で塗装できる」といった勧誘をする業者には十分注意してください。

【適用される可能性のあるケース

・台風で飛んできた物が外壁に当たり、傷やへこみができた。

・強風で外壁材(サイディングなど)の一部が剥がれた、浮いてしまった。

・大雪の重みで雨樋が変形し、外壁も一部損傷した。

【適用されるための3つの条件

・自然災害による損害であること。

・損害が発生してから3年以内に申請すること。(保険法による時効)

・補修費用が、ご契約の保険の免責金額(自己負担額)を超えること。

もし自然災害による被害が疑われる場合は、まずご自身が加入している保険会社や代理店に連絡し、補償対象になるか相談することから始めましょう。



 地元での実績多数!外壁塗装なら「おうち工房」におまかせ

「そろそろ外壁の塗り替え時期だけど、どこに頼めばいいのか分からない…」 「せっかく塗装するなら、色選びもデザインもこだわりたい」 「工事が終わった後も、ちゃんと面倒を見てくれる信頼できる会社がいい」

埼玉県鶴ヶ島市を拠点に、地域密着で数多くの外壁塗装を手がけてきた「おうち工房」は、そんなお客様の不安やご要望に、技術と誠意でお応えします。大切なマイホームの価値を守り、さらに高めるための外壁塗装。ただキレイに塗り替えるだけでなく、10年後、20年後も「おうち工房に頼んで良かった」と思っていただける最高のサービスをご提供します。


 経験豊富なプロによる最適なプラン提案

おうち工房が何よりも大切にしているのは、一軒一軒の住まいに合わせた最適なプランをご提案することです。外壁の状態は、日当たりや周辺環境、これまでのメンテナンス履歴によって全く異なります。

弊社の外壁診断士や雨漏り診断士といった資格を持つプロフェッショナルが、ドローンやサーモグラフィーなどの最新機材も活用し、お客様の目では確認できない部分まで徹底的に建物を調査。診断結果とお客様のご要望を丁寧にヒアリングした上で、「なぜこの補修が必要なのか」「この塗料が最適なのか」を専門用語を使わず、分かりやすくご説明します。

・現状の的確な診断:外壁のひび割れ、コーキングの劣化、断熱性の低下などをプロが的確に診断します。

・長期的な視点での塗料選定:お客様のライフプランやご予算に合わせて、コストパフォーマンスに優れたシリコン塗料から、長期にわたり美観を維持するフッ素・無機塗料まで、最適な塗料をご提案します。

・納得いくまでの丁寧な説明:ご提案内容にご納得いただけるまで、何度でも丁寧にご説明します。無理な営業は一切行いませんので、安心してお悩みをお聞かせください。


 カラーシミュレーションで納得の色選びをサポート

外壁塗装で一番の楽しみであり、同時に失敗したくないのが「色選び」です。おうち工房では、お客様が心から納得できる色を選べるよう、無料のカラーシミュレーションサービスをご用意しています。

お客様のお住まいの写真をもとに、ご希望の色を当てはめて完成後のイメージを事前に確認できるため、「思っていた色と違った…」という後悔を防ぎます。

・ご自宅の写真でリアルに再現:実際の家の写真を使うから、イメージのズレが少なく、より現実に近い仕上がりを確認できます。

・様々な組み合わせを試せる:人気のツートンカラーや、サッシ・玄関ドアとの色の相性など、様々なパターンを心ゆくまでお試しいただけます。

・プロのアドバイス:汚れが目立ちにくい色や、街並みに調和する色など、経験豊富なスタッフがプロの視点からアドバイス。お客様の理想のイメージを形にするお手伝いをします。


 安心の自社施工とアフターフォロー体制

どれだけ良いプランを立て、良い塗料を選んでも、実際に施工する職人の腕が悪ければ意味がありません。おうち工房では、下請け業者に丸投げすることなく、経験豊富な自社の職人が責任を持って施工します。

中間マージンをカットできるため、高品質な工事を適正価格でご提供できるのも自社施工ならではの強みです。また、私たちは「工事が終わったらおしまい」とは考えていません。施工後もお客様が安心して暮らせるよう、充実したアフターフォロー体制を整えています。

・高品質な自社施工:厳しい基準をクリアした自社職人が、一棟一棟、丁寧に心を込めて塗装します。

・最長15年の長期保証:施工に自信があるからこそ、最長15年の長期保証制度をご用意しています。

・定期点検の実施:工事完了後も、1年点検・3年点検など定期的にお住まいの状態を確認に伺い、大切なマイホームを末永く見守ります。

外壁塗装に関するご相談、お見積もりは無料です。ぜひ一度、地元で選ばれ続ける「おうち工房」の仕事への情熱と技術力をお確かめください。



 まとめ

後悔しない外壁塗装を実現するためには、いくつかの重要なポイントを総合的に判断することが不可欠です。まず塗料は、初期費用だけでなく耐用年数や機能性まで考慮し、長期的な価値で選ぶ視点が大切になります。そして、その塗料の性能を最大限に引き出すためには、信頼できる業者選びが欠かせません。複数の業者から詳細な見積もりを取り、工事内容や保証制度までしっかりと比較検討しましょう。

また、家の印象を決定づける色選びでは、シミュレーションだけに頼らず、必ず大きな色見本を屋外の太陽光の下で確認し、完成後のイメージのズレを防ぐことが後悔しないためのコツです。費用面では、ご自宅の相場を把握すると同時に、契約前に自治体の助成金や、災害による損傷の場合は火災保険が適用できないかを確認することで、賢く負担を軽減できる可能性があります。

これらのポイントを押さえ、大切な住まいを守るための最適な選択をしてください。


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おうち工房

住所:埼玉県鶴ヶ島市富士見1丁目19−30 エーデルバウ栄和

住所:埼玉県鶴ヶ島市富士見1丁目19−30エーデルバウ栄和

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